2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19209002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
根岸 学 Kyoto University, 生命科学研究科, 教授 (60201696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 裕教 京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (50303847)
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Keywords | semaphorin / Plexin / R-Ras / Rnd / サブグループ / 軸索ガイダンス / 神経軸索 / 神経細胞 |
Research Abstract |
神経回路は、特異な極性を示す神経細胞がその神経突起を介した接着により形作る複雑なネットワークシステムである。軸索は、様々な軸索ガイダンス分子に導かれて伸長し、目的のターゲット細胞に到着し、複雑な神経回路を形成する。セマフォリンはその特異な受容体、Plexinを介して軸索に反発作用を引き起こすことが知られている。我々は、これまでに、Sema4Dの受容体、Plexin-B1がR-RasのGAPを直接コードしており、R-Rasの活性を抑制することにより、軸索の反発作用を引き起こすことを明らかにしてきた。セマフォリンの受容体、Plexinには4つのサブグループ、Plexin-A、B、C、Dが存在するが、Plexin-AとBサブグループの細胞内情報伝達機構については、比較的よく研究されてきたが、Plexin-CとDに関して、その分子機構についてはほとんど不明であった。そこで、Plexin-C1とPlexin-D1のR-Ras GAP活性とその調節機構について解析した。Plexin-AとPlexin-BのR-Ras GAP活性発現には、RhoファミリーのRndサブグループ(Rnd1、2、3)のRnd1の結合が必須である。そこで、Plexin-C1とPlexin-D1のR-Ras GAP活性のRnd依存性を調べた結果、Plexin-D1にはRnd2が特異的に結合し、R-Ras GAP活性に必須であるが、Plexin-C1はどのRndもR-Ras GAP活性発現に必要ではなかった。これらのことから、4つのPlexinサブグループは、R-Ras GAP活性を発揮するが、その活性発現におけるRndの依存性で異なり、Plexin-A、BはRnd1、Plexin-D1はRnd2、Plexin-C1は非依存性と、その調節機構において異なることがわかった。
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Research Products
(10 results)