2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19209025
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
竹下 治男 Shimane University, 医学部, 教授 (90292599)
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Keywords | DNase I / 疾患感受性遺伝子 / 心筋梗塞 / DNASE1^*1 / DNASE1^*2 / 遺伝的多型形質 |
Research Abstract |
心筋梗塞(MI)と病態生理学的な関連性を示すデオキシリボ核酸分解酵素I (DNase I)は遺伝的多型形質であり、我々はQ222RとMIの関連について報告した。本研究ではSNap Shot法による同時遺伝子型判定法を用いDNase I遺伝子exon内のQ222R他12部位の非同義置換SNP部位の頻度分布を広範囲な民族について精査した。さらに各SNPに対応する組み換え変異型の酵素活性および熱耐性を解析した。今回、アジア人では11SNP部位で多型性は認められず、Q222Rのみ多型性を有することが明らかとなった。一方、アフリカ人では、Q222R以外に多型性を有するものが2部位(R-19S, G105R)、ドイツ人ではY95S、メキシコ人ではR-19Sに多型性がそれぞれ見出されたが、いずれもQ222Rとの連鎖は認められなかった。G105Rにおいて変異型に高い活性が認められることから、R以外の置換体の活性を調べたところ、G105KはG105Rと同等の活性上昇が認められたが、G105Aは全く活性上昇が認められず、アミノ酸105番残基における+電荷の導入が活性変異に寄与しているものと考えられた。また、R85Gに相当する置換の導入によって活性が消失し、さらにG以外の置換体を作成して活性をみたところ、R85AにはR85Gと同様活性の消失が認められたが、R85Kはわずかに活性が低下するのみであり、活性の消失はアミノ酸85番残基における+電荷の消失に寄与しているものと考えられた。その他、Q35H, V89M, C209Y, A224P, A224delでも活性低下が認められていた。変異型酵素、E13D, P132A, P197S, G240Dではwild typeの活性との間に顕著な差異は認められなかったが、E13D, P132A以外はいずれも熱に対して不安定な酵素が産生されていた。
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Research Products
(30 results)
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[Journal Article] Caucasian-specific allele in non-synonymous single nucleotide polymorphisms of the gene encoding deoxyribonuclease I-like 3, potentially relevant to autoimmunity, produces an inactive enzyme.2009
Author(s)
Ueki M, Takeshita H, Fujihara J, Iida R, Yuasa I, Kato H, Panduro A, Nakajima T, Kominato Y, Yasuda T.
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Journal Title
Clin Chim Acta. 407
Pages: 20-24
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[Journal Article] Development of a sensitive enzyme-linked immunosorbent assay for measurement of DNase I in human serum.2009
Author(s)
Nakajima T, Takagi R, Tajima Y, Makita C, Kominato Y, Kuribara J, Ohshima S, Tada H, Tsurugaya H, Kobayashi Y, Takeshita H, Kawai Y, Yasuda T.
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Journal Title
Clin Chim Acta. 403
Pages: 219-222
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[Journal Article] 核酸分解酵素DNase I 遺伝子の転写調節機構の解明2009
Author(s)
高木利恵, 中島たみ子, 小湊慶彦, 加藤恵理子, 高士祐一, 新田みなみ, 山根庸弘, 藤原純子, 竹下治男, 植木美鈴, 安田年博.
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Journal Title
Peer Reviewed
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