2007 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫性多腺性内分泌不全症・カンジダ症の感染防御障害機構
Project/Area Number |
19209037
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
永淵 正法 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 教授 (00150441)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗崎 宏憲 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70403962)
光山 正雄 京都大学, 大学院・研究科, 教授 (10117260)
|
Keywords | 自己免疫調節遺伝子(AIRE) / 樹状細胞 / B細胞 / カンジダ / 単純ヘルペスウイルス |
Research Abstract |
(1)AIRE遺伝子の発現制御メカニズム解析については、樹状細胞への分化誘導に加えるTNFαによりその発現が著しく上昇することが再現性を持って明らかとなったので、この経路の重要性をさらに検討する予定である。 (2)AIREを高発現する樹状細胞や活性化T細胞亜分画の純化にはFACS用いて99%レベルの純化に成功しその結果、従来明らかにしてきたT細胞や樹状細胞のみでなくB細胞にも高いレベルのAIRE遺伝子発現を同定した。 (3)AIREが制御するサイトカイン・ケモカイン関連遺伝子については、microarrayでスクリニングを行った標的候補遺伝子のうち、定量PCR法により、制御されている遺伝子をIL-8、IL-2 receptor aに絞り込みつつある。 (4)AIREが相互作用する蛋白、転写因子として機能する標的遺伝子の探索については、Affinity Purified anti-AIRE antibodyをもちいて、免疫染色によりAIRE導入OTC-4細胞核内にドット状の染色を同定することができた。その発現動態を検討し、蛋白解析へ進めて行く予定である。 (5)Aireノックアウトマウスにおける感染感受性亢進メカニズムの解析に関しては、Aireノックアウトマウスにおいて、Listeria monocytogenes,カンジダ、糠尿病誘発性脳心筋炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス(HSV)に対する感受性のスクリーニング検査を行ったところ、Listeria monocytogenes、糖尿病誘発性脳心筋炎ウイルスには感受性の亢進は認められず、カンジダと単純ヘルペスウイルス(HSV)に対して、明らかに感染防御能が低下していることが明らかになってきた。また、免疫してもその感受性低下は回復しないことから、この感染防御は自然免疫に関る可能性があると推測された。感染防御を担う免疫細胞文画について、さらに検討を行っている段階である。
|
Research Products
(6 results)