2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト人工染色体保有マウスを用いたダウン症原因遺伝子の解明
Project/Area Number |
19209038
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
工藤 純 Keio University, 医学部, 准教授 (80178003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 和憲 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (90296723)
堺 弘介 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70245463)
池野 正史 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (80298546)
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Keywords | ダウン症 / ヒト21番染色体 / 疾患モデルマウス / HAC / マウス17番染色体 / マウス10番染色体 / BAC / トリソミー21 |
Research Abstract |
本研究においては、申請者等が10数年来磨き抜いた21番染色体の遺伝子地図と染色体をカバーする細菌人工染色体(BAC)クローンを基盤とし、近年開発されたヒト人工染色体(HAC)ベクターを駆使して、新規ダウン症モデルマウスを作製することを試みた。 1.ヒト21_q22.3領域と相同なマウスBACクローンの選定 工藤等はヒト21番染色体に相当するマウス17番、10番染色体領域の候補遺伝子(Cbs、Cryaa等)を丸ごと含む様に22クローンのマウスBACクローンを選択し、BACのDNAを精製し、ゲノムシーケンスと比較して、欠失・挿入の有無等を精査してから、研究分担者の池野に送った。 2.HACの作製 池野等は、独自に開発したHAC基本ベクターの特異的挿入部位に任意のBACを部位特異的組換えを利用して導入するシステムを用いてBACクローンを含むHACを保有するマウスES細胞を作製した。すなわちRed/ET相同組み換えを利用して、大腸菌内のBACベクターに10x66組換え部位配列を組み入れた後、BACのDNAを精製し、マウスES細胞TT2F(B6/CBA1)に保持させたHAC基本ベクターの10x71組換え部位配列にCre/lox配列特異的組換えを利用して導入した。 3.HAC保有マウスの作製 堺等は常法に従い、このHACを保有するマウスES細胞を8細胞期のマウス胚と融合させてキメラマウスの作出を試みている。今後、純系マウスとの戻し交配を行い、HAC保有マウス株として確立する予定である。
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Research Products
(2 results)