2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト人工染色体保有マウスを用いたダウン症原因遺伝子の解明
Project/Area Number |
19209038
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
工藤 純 Keio University, 医学部, 教授 (80178003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池野 正史 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80298546)
堺 弘介 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70245463)
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Keywords | ダウン症 / ヒト21番染色体 / 疾患モデルマウス / HAC / BAC / マウス16番染色体 / トリソミー21 / 顕微注入法 |
Research Abstract |
本研究においては、申請者等が10数年来磨きあげたヒト21番染色体の遺伝子地図と、近年開発されたヒト人工染色体(HAC)ベクターを駆使して、新規ダウン症モデルマウスを作製することを試みた。 1.ヒト人工染色体(HAC)の作製 池野は、独自に開発したHAC基本ベクターの特異的挿入部位に任意のBACを部位特異的組換えを利用して導入するシステムを用いてヒト21番染色体と相同なマウス染色体の遺伝子を含むBACクローンを導入したHACを保有するマウスES細胞を作製した。すなわちRed/ET相同組み換えを利用して、大腸菌内のBACベクターにlox66組換え部位配列を組み入れた後、BACのDNAを精製し、マウスES細胞TT2F(B6/CBA1)に保持させたHAC基本ベクターのlox71組換え部位配列にCre/lox配列特異的組換えを利用して導入した。さらに得られたHACに欠失等がないかどうか、マウスEC細胞の染色体の核型に異常がないかどうかを精査した。 2.HAC保有マウスの作製 堺・工藤は、池野が作製したHACを保有するマウスES細胞を培養し、マウス受精卵から調製した8細胞期のマウス胚と融合させて、キメラマウスを作製した。また、作出したHAC保有マウスは純系マウスとの戻し交配を行いつつ維持を行った。 3.HAC保有マウスの表現型の解析 工藤・堺は作製したHAC保有マウスについて、表現型を観察したが、現在までにHAC保有マウスに特有の顕著な表現型は認めていない。
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Research Products
(2 results)