2008 Fiscal Year Annual Research Report
両耳聴により形成される聴空間の脳内階層性と可塑性の研究
Project/Area Number |
19209052
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Research Institution | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
Principal Investigator |
加我 君孝 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 東京医療センター・臨床研究センター, センター長 (80082238)
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Keywords | 聴覚 / 両耳性 / 可塑性 / 人工内耳 / 小耳症 |
Research Abstract |
今年度は初年度に構築した実験系と検査方法を駆使し、主に脳内の階層性にターゲットを絞った。 1.動物実験に基づく基礎研究(ラットを用いた研究) (1)両耳聴の脳内階層実験では頭皮上のABR、MLRと脳内のフィードポテンシャル、神経ユニット、破壊実験と対応させて両耳干渉電位の起源を探った。 (2)聴皮質の64チャンネル多点電極記録を行い、両耳音刺激及び電気刺激により新たに反応を出現する部位を探った。 (3)聴皮質における脳の音の学習に関する可塑性を探った。 2.症例に基づく研究 (1)1年目に新たに開発した検査法と既に準備してあった検査方法を用いて、1年目に研究対象とした各疾患に対して検査を行いデータを収集した。また絶対音感者と相対音感者に対しても同様に検査し、データを収集し、両耳聴の脳内の階層性を明らかにすべく研究に取り組んだ。 (2)ヒトの発達期の脳の髄鞘化をMRIを用いて調べ、難聴の有無にかかわらず髄鞘化が進むことを明らかにした。 (3)骨導の両耳聴について、両側小耳症患者で成立することを明らかにした。
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Research Products
(24 results)