2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Mechanistic analysis and clinical procedure of vertical root fracture
Project/Area Number |
19209059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
SUDA Hideaki Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00114760)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 歯内療法学 |
Research Abstract |
歯根破折は予後が悪く、特に垂直性歯根破折は抜歯になることが多い。垂直性歯根破折は無髄歯に多く、根管治療あるいは根管充填との関連が指摘されている。根管治療あるいは根管充填によって微少な亀裂が生じているかもしれない。 8020推進財団により、平成17年に報告にされた「永久歯の抜歯原因調査」から、抜歯の原因として、歯の破折が約11%を占めており、破折歯対策は、歯科における今後の重要課題の一つと考えられる。 近年、レジン系の根管充填材料、特に根管象牙質に接着することを期待した接着性根管充填材料が登場した。根管充填の際、レジン系根管充填材を用いることにより歯根破折を防げる可能性がある。接着性レジン系材料を用いた根管充填によって、垂直性歯根破折に対する抵抗性を向上するかという観点から,検討を行う必要がある。また、根管治療後に行われる歯冠修復時の破折の予防策としてのコア用レジン、ファイバーポスト等が新たに開発されてきており、これらの材料の検討を行う。さらに、歯にかかる応力について有限要素モデルを用いて解析することにより、破折の原因を探る。臨床における破折歯の治療の経過観察も行う。 (1)歯内療法学からの検討 接着性根管充填材が歯根破折に対する抵抗性を高めるかの検討および歯科用CT による破折の診断。 (2)歯科補綴学からの検討 非線形有限要素のモデル・光弾性による解析。 (3)歯科理工学からの検討 歯根破折を起こさせた歯の亀裂進展状態を観察。 (4)保存修復学からの検討 レジンコーティング法応用による無髄歯の破折抵抗性の評価および垂直性歯根破折に至った歯に対する修復法とその耐久性評価。 上記の各研究分野からの分担研究者がそれぞれ得意とする手法を用いて同一研究課題に取り組み、さらに連携を取ることにより、多角的な視野から研究を推進するものである。
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