2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の睡眠の質を向上させるための看護介入モデルと生理学的効果の証価指標
Project/Area Number |
19209067
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松田 ひとみ University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80173847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 元香 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60284642)
橋爪 祐美 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40303284)
久野 譜也 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (70242021)
野村 明広 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (80282359)
奥野 純子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50360342)
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Keywords | 高齢者看護学 / 睡眠の質 / 概日リズム / 同調因子 / 生理学的評価 |
Research Abstract |
本研究では、高齢者を健康状態別に社会的接触や交流状態を区分・類型化するために、生活リズムと睡眠状態について実態調査を行った。対象者は、日本において最長寿の地域である沖縄県大宜味村、茨城県つくば市、北海道釧路町と札幌市の65歳以上高齢者180名であった。聞き取り調査とアクティウォッチ、ライフコーダを用いて睡眠状態と活動休息の程度を測定した。これらの研究については、筑波大学倫理審査委員会において承認をうけた。データを解析した結果、昼寝に関連する以下のような特徴が見出された。(1)昼食後の昼寝(30分から60譜にない)を習慣としている高齢者の割合が多く、年齢による相関が見られた。(2)昼寝習慣をもつほうが、うたた寝の頻度がすくないことがわkった。(3)昼寝を実施することにより、午後の活動が促進されていることがわかった。以上より、昼寝・午後の活動の促進・入眠障害の改善と夜間睡眠の質の向上の構図が見出され、昼寝習慣を普及することの意義が明らかとなった。また、沖縄県大宜味村の地域内交流と連携には、国内の都市部や郡部との比較にならない特殊性があり、さらに調査をしていく必要性が見出された。今後は、健康状態別の区分・類型化のために、地域別、性差、暮らし方などの側面から社会的接触と交流を検討する必要があり、20年度に類型化のための試案と有用性を示すことが課題となった。
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