2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヒマラヤにおける氷河縮小が海水準上昇に与える影響の評価
Project/Area Number |
19253001
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤田 耕史 Nagoya University, 大学院・環境学研究科, 准教授 (80303593)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 修二 立教大学, 観光学部, 教授 (60117695)
山口 靖 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80283472)
山口 悟 独立行政法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究センター, 主任研究員 (70425510)
|
Keywords | 氷河 / ヒマラヤ / ネパール / 気候変動 / 温暖化 / GPS測量 |
Research Abstract |
本研究は、これまでに積み重ねてきた現地観測のデータと衛星データに基づくデジタル標高データを多面的に利用し、氷河変動を量的にとらえることを目標の一つとしている。本年度は、ネパール・ランタン地方およびショロン地方における氷河変動を質量変化としてとらえるために、精度の良い干渉測位GPS装置をもちいた測量観測をおこない、良質な測量データを取得することに成功した。 上記の観測・解析と平行して、氷河質量収支モデルを用い、気候変化に対する氷河の応答が、どのような気候因子に影響を受けるかについての数値実験を進め、これまで利用されてきた「年降水量」との関係以上に、降水の季節性が、気温変化に対する氷河の応答の程度に強く影響することを明らかにするとともに、気候データをもちいて世界各地の降水の季節性に関する指標を明らかにした。
|