2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヒマラヤにおける氷河縮小が海水準上昇に与える影響の評価
Project/Area Number |
19253001
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤田 耕史 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (80303593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 修二 立教大学, 観光学部, 教授 (60117695)
山口 靖 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (80283472)
山口 悟 独立行政法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究センター, 主任研究員 (70425510)
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Keywords | 氷河 / ヒマラヤ / ネパール / 気候変動 / 温暖化 / GPS測量 |
Research Abstract |
本研究は、これまでに積み重ねてきた現地観測のデータと衛星データに基づくデジタル標高データを多面的に利用し、氷河変動を量的にとらえることを目標の一つとしている。本年度は、ネパール・ダウラギリ地域における氷河変動を質量変化としてとらえるための高精度干渉測位GPS装置をもちいた測量観測を予定していたが、入山直前の大雪により氷河にたどり着くことができなかった。このため、繰越制度を利用して2010年4-5月に調査を実施し、無事に氷河変動の測量をおこなった。上記の観測の断念後、前年度に1996年以降の氷河変動に関する測量を実施したランタン地域にて、前年度から継続している気象観測のデータ回収と機器のメンテナンスを実施した。 上記の観測・解析と平行して、2007年度に実施した測量データおよび衛星データの解析を進め、クンブ地域イムジャ氷河湖の最近の変化について論じた研究を出版した。本論文は、掲載(2009年11月)から2010年4月現在までの6ヶ月で500件のダウンロードを記録した。これは、出版元が発刊している論文の上位10%に入るアクセス数とのことで、科学的見地からも、氷河湖の観測データや解析結果に対する注目度が高いことを示している。
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[Journal Article] A shallow ice core re-drilled on the Dunde Ice Cap, western Chinarecent changes in the Asian high mountains2009
Author(s)
Takeuchi N, Miyake T, Nakazawa F, Narita H, Fujita K, Sakai A, Nakawo M, Fujii Y, Duan KQ, Yao TD
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Journal Title
Environmental Research Letters
Volume: 4
Pages: 論文番号045207
Peer Reviewed
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