2007 Fiscal Year Annual Research Report
海底地震・電磁気観測によるポリネシア・マントルプルームの実態解明
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19253004
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
末次 大輔 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, 地球内部変動研究センター, グループリーダー (20359178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深尾 良夫 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, センター長 (10022708)
塩原 肇 東京大学, 地震研究所, 准教授 (60211950)
杉岡 裕子 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 技術研究主任 (00359184)
後藤 忠徳 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 技術研究主任 (90303685)
笠谷 貴史 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 技術研究副主任 (90373456)
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Keywords | ホットスポット / マントルプルーム / 海底地震計 / 海底電磁気計 / トモグラフィー |
Research Abstract |
1.観測のための事前交渉 本観測研究はフランスとの共同事業として行うため、フランス側との綿密な事前打ち合わせが不可欠である。今年度は、本課題におけるフランス側の中心的な研究機関であるモンペリエII大学、仏領ポリネシア大学、タヒチ地球物理観測所を訪問し、フランス側研究者との会合を開いた。そこでの議論を通じて観測計画の詳細を決定し、観測研究参加機関の問で「観測実施取り決め書」を締結した。その上で在タヒチ・フランス高等弁務官事務所、仏領ポリネシア政府科学技術担当者と面談し、観測許可申請を行った。また排他的経済水域での観測に必要なEEZ観測許可申請もすでにおこなっている。 2.観測機器準備 広帯域海底地震計の一部を購入するなど、観測機器の整備を行った。 3.シップタイムの確保 広帯域海底地震計及び海底電磁気計を設置するため、海洋研究開発機構の観測船「みらい」のシップタイム申請が認められた。 4.マントル上昇流モデリング 過去の研究によって得られた地震波速度モデルを用いて、上部マントルにおける対流計算を行った。対流によって引き起こされる地形の凹凸を計算し、それを実測されているホットスポットにともなう地形の異常と比較したところ、非常によい一致を示した。この結果は、計算に用いる粘性構造にはあまり依存しない。マントルにおける流れ場から、ホットスポットをつくるプルームには、上部マントル深部からホットスポットに向けてほぼ垂直に上昇しているものと、一度リソスフェアの底まで上昇してから測方移動してホットスポットに達しているものと2種類あることが示唆された。
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Research Products
(16 results)