Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 亮 九州大学, 工学研究科, 准教授 (90223304)
浦辺 徹郎 東京大学, 理学系研究科, 教授 (50107687)
鹿園 直建 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (10011751)
林 謙一郎 筑波大学, 大学院・,生命環境科学研究科, 教授 (40124614)
実松 健造 独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門, 研究員 (40462840)
|
Research Abstract |
重希土類元素およびインジウムの資源ポテンシャル評価および濃集機構の研究のために,希土類に関してはベトナム,タイ,ラオス,チリで,インジウムに関しては中国,モンゴル,ロシア,ボリビア,アルゼンチン各国の鉱床の調査を行った.調査の際に採取した試料は日本の研究機関で各種の化学・鉱物分析を行った。これらの調査の結果,以下の事実を確認した.1)ベトナム,ラオス,タイで希土類に濃集した花崗岩風化殻を確認.特にベトナムNui Phao地域の花崗岩風化殻には,現在,重希土類元素を供給している中国の竜南鉱床を上回る希土類量が含有されることが判明.2)ラオスではアルカリ玄武岩風化殻に希土類が細000ppm含有され資源ポテンシャルが極めて高いことが判明.3)希土類抽出実験の結果,中国・日本で採取された花崗岩風化殻中の希土類は主として粘土鉱物に吸着されていることが判明.インジウムに関しては,中国大廠,都龍鉱床の調査および試料採取を行い,試料の鉱物学的検討および化学分析を開始した.ボリビアでは主要な亜鉛鉱山(Bolivar,Potosi,Porco,San Cristobal),アルゼンチンではPirquitas鉱山で鉱石や選鉱産物を採取し分析を開始した.アルゼンチンの閃亜鉛鉱にはインジウムの濃縮部が含まれることを確認した。モンゴルでは北東部のNongon Ondor地域の鉛・亜鉛鉱床の試料を採取し分析を行っているが,現在のところインジウム含有鉱物を見出してない.ロシアではカムチャッカ半島の鉱床調査を行ったが,採取試料の通関手続きに時間がかかり,試料の分析等は平成20年度に実施する.資源地質学会年会時の2007年6月19日に「Rare Metals-Rare Earth Resource」と題するシンポジウム,2007年10月19日には第2回レアメタルシンポジウムを東京三会堂ビルで主催し成果を公表.研究分担者による報告会を2008年3月6日に産業技術総合研究所で実施し,調査分析結果の発表と討論,平成20年度の研究打ち合わせを行った.
|