2007 Fiscal Year Annual Research Report
モーリシャスサンゴ礁の白化の特異性:ミクロ生態系と物質循環の調査
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19255002
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
鈴木 款 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授 (30252159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BEATRIZ CASARETO 創造科学技術大学院, 教授 (60402244)
塩井 祐三 創造科学技術大学院, 教授 (70094092)
日高 道雄 琉球大学, 理学部, 教授 (00128498)
藤村 弘行 琉球大学, 理学部, 助教 (20398308)
山野 博哉 国立環境研究所, 研究員 (60332243)
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Keywords | モーリシャス / サンゴ礁 / 白化 / 物質循環 / ミクロ生態系 |
Research Abstract |
西インド洋モーリシャス島はマダガスカル島の東に位置している島である。モーリシャス島のサンゴ礁は人間活動によるダメージが極めて少ない。現在二つのモニタリング地点があり,サンゴの健康状態,特にサンゴの白化は少なく,は極めて良好であることが調査で確認できた。生きているサンゴは62%(Acropora fomosa, Acropora digitate),藻類が35%である。ただし最近の2年間で藻類の割合が51%にまで増加していた。調査地点はPort Louis側にあるAl Bionと反対側のBambous Virieuxの2地点である。モーリシャスのサンゴ礁の水温は29℃近くにもかかわらずサンゴの白化の程度は非常に少ない。そのため本研究調査域の対象は2箇所のサンゴ礁で海草群落と共存しているサンゴ礁海域,海草群落と少し距離をおいているサンゴ礁,海草群落がほとんどないサンゴ礁海域の3つのケースで調査した。この3つのケースで主な有機物生産者(褐虫藻,海草,プランクトン等),有機物量,分解者(微生物)を調査した。海水中の栄養塩濃度は0.5〜1.0マイクロモルと非常に少ない。溶存有機炭素濃度も72〜80マイクロモルと沖縄のサンゴ礁の濃度とほぼ同じである。ただし,海草群落付近の溶存有機炭素濃度は110〜124マイクロモルと高く,有機物の供給源の可能性が示唆された。現在植物プランクトン,微生物および色素についても分析中である。窒素固定量の測定を行った。窒素固定量は海草群落の少ないところで低く(2.7〜5.1mgN/m^2,day),海草群落と共存しているところで高い値(7.5〜24.5mgN/m^2,day)を示した。アルカリ度の測定から藻場とサンゴが共存している場所ではアルカリ度に変化の傾向が小さいことが観測された。
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Research Products
(20 results)
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[Presentation] 停留法による瀬底島北部サンゴ礁の有機・無機炭素生産量2007
Author(s)
福永 剛士, 藤村 弘行, 樋口 富彦, 石川 恭平, 島田 幸治郎, 大森保, 中井 達郎, 中野 義勝, B. Casareto, 鈴木 款, 伊藤 卓司
Organizer
日本サンゴ礁学会第10回大会
Place of Presentation
沖縄 琉球大学
Year and Date
20071123-24
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[Presentation] Comparison of Community Metabolism of Coral Reef between the Sesoko and la Reunion Island2007
Author(s)
Fujimura H, Oomori T, Nakano Y, Ishikawa Y, Shiomura Y, Kurosawa K, Casareto BE, Suzuki Y, Charpy L, Langlade MJ, Ito T
Organizer
21st Pacific Science Congress
Place of Presentation
Okinawa,Japan
Year and Date
20070612-18
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[Presentation] 瀬底島サンゴ礁における群集代謝量のモデル解析2007
Author(s)
藤村 弘行, 大森 保, 樋口 富彦, 桑野 多恵子, 高江洲 勇貴, 羽野 義之, Casareto Eatriz Estela, 鈴木 款, 中野 義勝
Organizer
日本地球惑星科学連合2007年大会
Place of Presentation
東京、幕張メッセ国際会議場
Year and Date
20070519-24
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