Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 和広 岡山大学, 資源生物科学研究所, 准教授 (60215770)
榎本 敬 岡山大学, 資源生物科学研究所, 准教授 (50033254)
加藤 鎌司 岡山大学, 大学院・自然学研究科, 教授 (40161096)
西田 英隆 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (30379820)
辻本 壽 鳥取大学, 農学部, 教授 (50183075)
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Research Abstract |
本研究班を構成する下記の4グループが中国周縁国を訪問し,のべ4回にわたって現地調査を行った.その概要は下記の通りである. 1.オオムギ・コムギグループ;ロシアヴァヴィロフ研究所の協力の下に,アルメニアおよびアゼルバイジャンにおいてオオムギおよびコムギ遺伝資源の調査・収集を行った,アルメニアでの調査は国土の中部と南部を中心に,6月20日から10日間行った.採集地点は標高841m〜2348mの48カ所で,コムギ・オオムギの栽培種および近縁植物の合計165点を収集した.アゼルバイジャンにおいては,北部を中心に6月28日から10日間調査を行った。採集地点は標高-24m〜951mの68カ所であり,オオムギおよびコムギの栽培種および近縁植物を約300点採集した. 2.ダイズグループ;10月1日〜15日まで,タイカセサート大学とミャンマー農業研究省の協力の下,ミャンマーのシャン州北部・東部地区においてダイズ栽培の調査ならびに在来種の収集を行った.全体で35系統を収集し,タイカセサート大学にて表現型調査,種子増殖を行った.収集サンプルの中には,100粒重が4.5g程度の極小粒ダイズが含まれている.この極小粒ダイズは,トウナオなどの地域固有の発酵食品として食されるほか,高温多湿下での貯蔵性に優れていることから,広く地方品種として利用されていた. 3.メロングループ:ハノイ農業大学との共同研究として、ヴェトナム北部山岳地域の少数地域においCucumis属の栽培植物よび野生種(C.hystrix)の調査を行った.その結果,少数民族地域,ハノイおよびフエおいて異なるタイプのメロンを栽培していることが明らかになり,マクワ・シロウリの起源を解明する上で貴重な遺伝資源を得ることができた.また,C,hystrixの自生を確認することができたので,次年度は種子の収集をする予定である.
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