2009 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける水産資源・水圏環境の保全・管理システムに関する研究
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19255013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
黒倉 寿 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50134507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 光彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50178810)
石川 智士 東海大学, 海洋学部, 准教授 (40433908)
吉川 尚 東海大学, 海洋学部, 講師 (80399104)
河野 博 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (90234707)
林崎 健一 北里大学, 海洋生命学部, 准教授 (80208636)
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Keywords | トンレサップ湖 / タイ / フィリピン沿岸 / マングローブ林 / 資源量 / 漁獲圧 / 流通業者 / 沿岸漁業 |
Research Abstract |
1.東南アジアのカニ類は。ほぼ周年加入が行われるために、体サイズを利用したコホート解析による資源状態の分析がである。東南アジアのカニ類の年齢を推定するための基礎技術として、脳神経節の嗅葉に蓄積するリポフィシンを用いた年齢推定法を開発した。 2.タイ国トラン県シカオにおいて、ハゼ類二種の稚魚について形態の記載を行い、その出現時期を明らかにした。 3.カンボジアのトンレサップ湖において、タイワンドショウ科の一種Channa micropeltesについて資源状態の解析を行い、この資源が経年的に減少してきたこと、その原因が養殖種苗としての稚魚の採取にあると思われること、最近の稚魚の漁獲禁止が効果を上げつつあることを推定した. 4.カンボジアのトンレサップ湖において、零細漁業者と流通業者の関係を調査し、それの関係が必ずしも一方的な支配関係になく、これらの関係を自律的な資源管理システムの構築に利用できる可能性を示した。 5.タイ国南部のトラン県において、安定同位体比分析を用いて。養殖エビから排出される飼料残渣等が周辺の生物に与える影響について調査し、従来報告されているよりも広範囲に影響を与えていることを明らかにした。 6.タイ国トラン県シカオにおいて、18ヶ月に渡る野外実験を行い、林冠による光量の制限による生産力の低下はあるものの、泥表面の温度の上昇が制限されるため、底泥生物の生存にマングローブ林の構造が有利に作用することを明らかにした。 7.フィリピン・パナイ島・バタン湾において漁業実態の調査を行い。ここ30年間の間に、漁獲圧が4倍に増加し、努力量あたりの漁獲量が10分の1以下に低下したこと、その間に、マングローブ林のほとんどが消失したことを明らかにした。。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Morphological characters and occurrence patterns of juveniles of two estuarine gobiesm Acentrogobius karanjiensis and Acentrogobius malayanus, verified by molecular identification.2009
Author(s)
Yokoo, T., Sakamoto, T., Kanou, K., Moteki, M., Kohno, H., Tongnunui, P., Kurokura H
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Journal Title
Journal of.Fish Biology., 75
Pages: 2805-2819
Peer Reviewed
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[Journal Article] Effect of shrimp farming organic waste on food availiability ofr deposit feeder crabs in a managrove estury, based on stable isotopic analysis.2009
Author(s)
Kon, K.Kawakubo, N., Aoki, J., Tognunui, P., Hayashizaki, K., Kurokura.H.
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Journal Title
Fisheries Science 75
Pages: 715-722
Peer Reviewed
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