2007 Fiscal Year Annual Research Report
大規模スマートスペースの効率良い開発を目的としたシミュレータの研究開発
Project/Area Number |
19300018
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
安本 慶一 Nara Institute of Science and Technology, 情報科学研究科, 准教授 (40273396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 直樹 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (40335477)
村田 佳洋 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (40362834)
木谷 友哉 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (40418786)
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Keywords | スマートスペース / シミュレーション / センサネットワーク / 情報家電 / 開発環境 |
Research Abstract |
本研究は,多数のセンサ,情報通信デバイス(ネット対応家電など)を外部環境(利用者の移動,気温変化,時間,状況など)および利用者の好みに従い自動制御するスマートスペースおよびアプリケーションを対象に,(1)システム全体を高信頼かつ低コストで開発できるようにするためのシミュレータの開発,(2)シミュレータを用いて大規模なスマートスペースを構築し,本シミュレータの有用性を評価することを目的としている.これらの目的を実現するため,3D空間上へのデバイスの設置支援・空間におけるデバイスの動作の可視化を行う機能(可視化・GUI),デバイス間の通信を物理的なレベル(遮蔽物,無線通信範囲なども考慮)でシミュレートする機能(ネットワークシミュレータ),エアコンなどのデバイスの動作が外部環境に与える変化(室内温度などの物理量の変化など)を忠実に再現する機能(物理量シミュレータ),与えた環境設定およびアプリケーションソフトウェアが意図通りに動作することを系統的に調べる機能(テスト機能)を実現することが研究の目標である. 初年度である平成19年度は,提案するシミュレータの基本機能の実現を行った.具体的には,シミュレータの,(a)可視化機能・GUI,(b)ネットワークシミュレータ,(c)物理量シミュレータの設計・実装を行うとともに,開発したシミュレータを用いて,仮想スマートホームおよびそこで動作するユビキタスアプリケーションを構築し,本シミュレータの基本性能,および,開発ツールとしての有用性の評価を行った.本年度に得られた研究成果を情報処理学会論文誌に発表した.
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