2009 Fiscal Year Annual Research Report
大規模自然景観映像生成のための効率的なCG技術の開発
Project/Area Number |
19300022
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
千葉 則茂 Iwate University, 工学部, 教授 (40171946)
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Keywords | コンピュータグラフィックス / 自然現象 / アニメーション / シミュレーション / 揺らぎ / ノイズ / 流体 / LOD |
Research Abstract |
今年度は以下のような成果を得た. 1.効率的な揺らぎアニメーション技術について (1)ノイズベースアニメーション技術 (a)樹木の枝葉について,今年度は,空気力学や,固有振動数と減衰係数を考慮した2つのモデルについて検討を行い,前者については枝の上下動の揺らぎが導入され表現力が向上することを示した.後者については効率性の観点から改良を検討し,一部数値シミュレーションを行わずに済むことを示した. (b)ノイズのマッピング法を平面状柔軟物体のはためく運動アニメーションへの拡張を行った. (c)炎について,ノイズによる炎のアニメーションプリミティブを線状揺らぎと平面状揺らぎを行うビルボードヘマッピングし,炎の大きな形状変形を可能にする方法を考案した. (d)風の場の生成法について,既存の風のスペクトルモデルについて,測定値に対するパラメタの同定法と,高次元モデルへの拡張法を考案した. (2)ハイブリッドアニメーション技術 (a)"次元上げ"として,砕波の複数の2次元スライス上でのシミュレーションデータから3次元データを生成する方法について,障害物周辺でシームレスに融合させるための補間法について検討を行った. (b)"スケール拡大"として,小規模シミュレーションデータをアニメーションプリミティブとし,爆発火炎を生成するためのマッピングのタイミングについて種々検討を行った. (c)"エンドレス化"として,シミュレーションにより生成する速度場として,マルコフ型速度場を考案し,エンドレスなアニメーションの生成法について検討を行った. 2.効率的で映像品質の高いポイントベースCG技術について (1)点群のLODアルゴリズムについて,可変サイズのスプラットを用いた表現法を開発し,有効性を示した. (2)表面点群のレンダリングについて,新しい近傍の定義と球面方程式による法線決定法を考案し,検討した.
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