2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300023
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山口 泰 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80210376)
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Keywords | メディア情報処理 / 並列計算 / 多次元データ |
Research Abstract |
計算機処理や通信の対象として,実世界の3次元空間情報や画像・映像情報などが,容易に利用できるようになってきた.これら実世界の形状・空間情報や画像・映像情報は,多次元データであり,そのデータ量も多いことが大きな特徴となっている.このような大規模データは,人間が手作業で処理することは事実上不可能であり,計算機による適切な処理法が求められている.本研究課題では,実世界データに対する「自然な補完」の実現をターゲットとして,実世界データの効率的な解析手法ならびに合成手法の開発を目的としている. 本研究課題は,「空間情報の領域分割とテクスチャ合成」,「空間情報のパターン照合」,「時間情報における連続性抽出(運動解析)と補間」の3つをサブテーマとしている.2008年度は特に第3のサブテーマである「時間情報における連続性抽出(運動解析)と補間」に重点を置いて研究を進めた.すなわち,時空間情報内での時間的な連続性を利用する手法を考察する.より具体的には,動画像中で運動する前景物体の切り出し処理を扱った.特に前景物体として,髪の毛などの微細な物体やフィルムなどの半透明物体があると,前景と背景との境界が明確でなくなり,切り出しにあたって半透明度という概念を持ち込む必要がある。本研究では時間的な連続性を手がかりに,比較的安定に切り出しを実現する手法を提案した.このほか,実時間データ処理に対するGPU利用の可能性について,様々な角度から検証を進めている.
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