2007 Fiscal Year Annual Research Report
社会科学の新しい研究方法論としての統合型ウェブマイニング環境の開発研究
Project/Area Number |
19300025
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
増永 良文 Aoyama Gakuin University, 情報科学研究センター, 教授 (70006261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舘 かおる お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 教授 (50155082)
喜連川 優 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40161509)
小山 直子 お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, COE客員研究員 (00194639)
渡辺 知恵美 お茶の水女子大学, 理学部, 講師 (20362832)
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Keywords | ウェブマイニング / 社会科学 / 研究方法論 / ジェンダーフリー / 検索エンジン / Google |
Research Abstract |
本研究の目的は、既に提供されているウェブコミュニティ分析ツールや商用ウェブ検索サイトに加えて、それらが提供していない独自のウェブマイニング機能を付加的に構築し、それらの提供する複数の機能を体系的に統合して使用できる環境を構築することにより、ウェブマイニングが社会科学の新しい研究方法論になりうることを実証しようとする研究である。そのために、情報科学分野の研究者と、ジェンダー学を中心とする社会科学の研究者からなる研究者からなる研究体制を整えた。 本年度は、その初年度としてシステム開発環境を整備すると共に、ウェブ検索サイトの代表格であるGoogle,Yahoo!Japan,MSNに着目すると共に、一本研究分担者の専門領域であるジェンダー学分野での幾つかの有力キーワード群を入力に対して、それらのキーワードに対して、それらの索結果表示順位(SERP)の遷移を自動的に追跡して の変化を仕会科字の研究者に視認性をも考慮して提示する機能(Comparatorと称する)を実現した。 その機能は、ジェンダー関連のキーワード群に対して、定期的にウェブ検索サイトのSERPをウォッチし、具体的には検索キーワード「ジェンダーフリー」に対するSERPの異常な変異を検出したPの異常な変異を検出したことをジェンダー研究の専門家に通知する。実際、それを受けて専門家が社会現象を分析した結果、(我が国の)党首交代に伴った変化であると説明するのが極めて妥当であること、表現を変えれば党首交代がウェブ世界に与える影響を如実に捉えられたのではないかと結論できる現象を如実に捉えた。 本年度の結果は、次年度に続く環境開発の基礎を築くものである。
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Research Products
(6 results)