2009 Fiscal Year Annual Research Report
スケーラビリティのある次世代XML問い合わせ処理に関する基盤的研究
Project/Area Number |
19300026
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
石川 博 Shizuoka University, 情報学部, 教授 (60326014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 直樹 静岡大学, 情報学部, 助教 (30345805)
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Keywords | 次世代サーチ / XML / フィルタリング / マイニング / 類似性 / 異種情報 / ブログ |
Research Abstract |
(1)次世代サーチスンジンの開発 Webのクラスタリング時に,ある分野に対する利用者の専門度に合わせたクラスタラベルを作成するために,Webページの特徴語に関する統計量の大きさに注目する方法を提案したが,今年度はそれを実装し,被験者を用いた評価実験を行って,その有効性を確認できた(情報処理学会論文誌(データベース)採録決定). (2)XMLフィルタリング・マイニング技術の開発 大規模なXML応用システムのスケーラビリティを検証するためにすでに実データを基に,その統計的性質(要素の頻度など)を維持しつつ,任意のサイズのデータを合成する方法を提案したが,さらにシステムで必要になる様々な問い合わせに対応するデータを作成できる機能を追加した(DEIM2010(2010.3)). (3)ブログマイニング技術の開発 ブログ空間を解析するために,今年度は利用者が表示されたクラスタリング結果に対してmust-link, cannot-linkを指定して再クラスタリングを行える視覚的インタフェースを実現した(楽天研究開発シンポジウム優秀ポスター賞(2009.11)).さらにflikrなどのソーシャルサイトに投稿される画像の正確なクラスタリングが行えるように画像特徴量とソーシャルタグ,Exifタグなど異種の特徴量をどのように組み合わせればクラスタリング精度が向上するかを実験により明らかにした(電子情報通信学会人工知能と知識処理研究会(2010.1)). (4)Web情報抽出と地理的情報システム Wikipediaなどのメディアからある情報(たとえば地理的情報)を抽出し,それと他の情報資源(たとえば衛星画像)を統合すればより有用な発見ができる可能性がある.今年度はWikipedia記事から系統的に地理情報の抽出を行う方法を提案し,それを基に記事を時間軸空間軸で分析する仕組みを提案した(DEIM2010(2010.3)). (5)情報処理学会フェロー受賞 研究代表者が情報処理学会から「次世代データベースとデータマイニングの研究開発及び本会運営への貢献」により情報処理学会フェローの称号を授与された.
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Research Products
(27 results)