2009 Fiscal Year Annual Research Report
品質駆動型の情報源統合のための知識発見・獲得手法に関する研究
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19300027
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石川 佳治 Nagoya University, 情報基盤センター, 教授 (80263440)
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Keywords | P2Pネットワーク / 情報交換 / データベース / トレーサビリティ / 信頼性 / テキストデータベース / 広告配信 / キーワード検索 |
Research Abstract |
本研究では,ネットワーク上に分散した情報源を統合活用し,有効な知識を発見・獲得するための基盤となる技術開発を行った.本年度は,具体的には以下の内容について研究を行った. (1)P2P環境におけるトレーサブルな情報交換に関する研究:各コンピュータ(ピア)がサーバにもクライアントにもなりうるP2Pネットワーク上で,情報を柔軟に交換し,知識の蓄積・活用を図るためのフレームワークを開発した.特に,情報の信頼性を重視し,手元にある情報が元々はどこのピアから提供され,どのように流通したかを知ることが可能となる,トレーサビリティ機能の実現を目指した.トレーサビリティ機能により,交換された情報が信頼に足るということがわかり,得られた知識を有効に活用することが可能となる. (2)リレーショナルデータベースにおけるキーワード検索に関する技術:近年では,リレーショナルデータベース中に大量のテキストデータが蓄積されるようになってきている.そこで,リレーショナルデータベース中のテキストデータを対象としたキーワード検索が近年重要なトピックとなっている.本研究においては,特に,リレーショナルデータベースに対してキーワード問合せを事前に登録しておき,データベースに対して更新が発生したとき条件にマッチするデータが得られたら速やかに配信する,連続的問合せおよび分散配信の技術に焦点を当てた. (3)P2P環境における広告技術に関する研究:P2Pモバイルネットワークにおいて,何らかの情報を求めつつ移動するユーザと,ユーザに対して何らかの情報を提供する広告者のマッチングを図る技術を開発した.広告を題材にしたが,分散環境における知識交換などの応用分野も有する.
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Research Products
(12 results)