2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300035
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
角 康之 Kyoto University, 情報学研究科, 准教授 (30362578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 豊明 京都大学, 情報学研究科, 教授 (70135531)
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Keywords | 体験メディア / 体験共有型ワークショップ / ミーティングキャプチャ / PhotoChat / 創造活動支援 |
Research Abstract |
本研究は、オフィス、研究所、大学、博物館といった知識の創造・流通の場における、協調体験を介した知識の言語化と整理を支援するシステムの開発を目的とする。そこで、我々自身の研究室内での教員と学生が参加するミーティングの記録と振り返りを支援するシステムの開発を行う一方で、博物館における小学生の体験学習を支援するワークショップを設計し実践した。 (1)ミーティングキャプチャシステムの構築:4~6人程度のメンバーが机を囲み、スライドをスクリーンに表示しながら行うような典型的な対面式ミーティングを記録・支援するシステムの試作を行った。我々のシステムの特徴は、参加者の顔の向きの変化や発話交替といった非言語的な情報を手がかりとしてシーンの切り出しや重要度の推定を行うことである。また、写真を撮ってその上に書き込みができるPhotoChatシステムを導入し、撮影、書き込み、閲覧の時系列パターンからスライドへの注目度を推定する手法を統合した。 (2)体験共有型ワークショップの設計と実践:小学生を対象とした協調学習として博物館見学を通した体験共有型学習のワークショップを設計し、京都大学博物館で実践した。ワークショップ全体を、グループによる探索、グループ内の共同作業、発表と振り返りといったプロセスに分け、メンバー間の気づきの共有、見学マップの協調作成、プレゼンテーションにPhotoChatを利用した。グループ探索中にメンバー間が十分に相互傾聴しているグループは協調作業の成果物の完成度が高いといった知見を得ることができた。
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