2007 Fiscal Year Annual Research Report
知の伝達メカニズムを探る〜身振り伝達コミュニケーションに基づく行動の記憶と再生
Project/Area Number |
19300039
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 太郎 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (00260521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 英由樹 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 人間情報研究部, リサーチアソシエイト (70447035)
雨宮 智浩 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 人間情報研究部, 社員 (70396175)
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Keywords | ヒューマンインターフェイス / 暗黙知 / モデル化 / 脳・神経 / コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究の第一段階として,教示情報を制御した場合の動作の達成度・習熟度を比較した.実験では,体格,年齢を同じにする被験者によって,映像から運動の再構成を行うこと検討している.今年度はこれに先立つ予備的な研究として,特定の運動を教示する情報として視覚フィードバック情報を制御することで,作業の主観的達成度がどの程度であるかという「っもり」と客観的達成度の間にどのような関係を誘導できるかについて調べた.実験は操作卓上の上肢の-自由度運動に限定し,音響的に与えられたテンポと順序で正確に5点のポインティングを繰り返す作業で行われた.この実験環境を全く同様に2組準備し,この作業に対する熟練者と非熟練者を用いて,それぞれの視覚フィードバック情報を電子的に切り替えられるように実験環境を構築した. 実験条件としては1.手が見えない状態,2.自分の手が見える状態,3.相手の手だけが見える状態,4.自分と相手の手が重なって見える状態に対して,A.自分の手を動かして作業を行う条件,B.自分の手を動かさずに視覚刺激だけを観察している条件,の2条件についてその習熟度の変化を比較した. また,この実験計画に必要な感覚提示実験デバイスを設計・開発として,偏加速度を用いた牽引力錯覚を生成するデバイスの小型化および双方向出力化に着手した.現在,実装については数値設計と試作一号機が完成しており,実動作に向けて部分的改良を繰り返している段階である.これに加えて牽引力錯覚の特性評価として有効な基底周波数および合成方向の等価性に関する評価をすすめた結果,非同期な直交方向成分による外乱の効果と重力成分による抑制効果について一定の知見を得ることができた
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Research Products
(6 results)