2008 Fiscal Year Annual Research Report
空間共有通信を軸とした3次元光線情報処理技術の体系化
Project/Area Number |
19300056
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原島 博 The University of Tokyo, 大学院・情報学環, 教授 (60011201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
苗村 健 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 准教授 (90292896)
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Keywords | 画像,音声,文章等認識 / バーチャルリアリティ / コンテンツ・アーカイブ / 情報通信工学 / デイスプレイ |
Research Abstract |
今年度は, 昨年の成果を発展させた3つの研究に取り組んだ. 光線情報の間引きに関する理論モデル・Distributed Codingによる多眼画像の符号化・裸眼立体ライブ映像システムである. 一つ目の成果は, 多眼伝送における間引きの理論モデルである. 伝送する多眼画像の眼数を増やせば, 受信側での補間処理の負担は軽減される. しかし, 一定の帯域で眼数を増やせば,1眼あたりの情報量が減ることになる. 画質の観点から,伝送眼数と補間処理のバランスを見極めるための理論モデルを構築した. これは, 実際のシステムを構築する際の重要な指針を与えるものである. 二つ目の成果は, Distributed Codingによる実践的な伝送の検討である. 自由視点映像通信においては, ユーザごとに受信すべき情報が異なってくる. つまり, すべてのユーザが, 入力カメラアレイのすべての情報を必要としている訳ではない. ユーザの要求に応じて, 必要な部分だけを効率的に伝送することを目的として, 入力カメラアレイサーバを設けない伝送方式の実現方法と有効性を明らかにした. 三つ目の成果は, 裸眼立体ライブ映像システムの実現である. 自由視点画像を同時に60視点分合成することに成功し, これを裸眼立体ディスプレイに入力することで, 目の前の空間をライブ映像として裸眼立体ディスプレイで閲覧することが可能となった. 3次元映像技術の分野では, オフライン処理を要するもめがこれまでほとんどであったが, ライブ処理が可能になったことで, 臨場感通信や立体ライブ放送などの実現が, はじめて現実味を帯びてきたと言えよう.
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Research Products
(9 results)