2008 Fiscal Year Annual Research Report
音声コミュニケーションにおけるノンバーバル発話の研究
Project/Area Number |
19300073
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
CAMPBELL Nick National Institute of Information and Communications Technology, 第二研究部門知識創成コミュニケーション研究センター音声コミュニケーショングループ, 専門研究員 (50395109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
定延 利之 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (50235305)
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Keywords | ノンバーバル / 音声発話 / 情動情報 / センシング / 技術 |
Research Abstract |
本研究は、ノンバーバル音声コミュニケーションにおける情報処理技術の開発のために、自然対話インタラクションのデータ作成と分析を行う。この技術は、コンピュータが人間の対話を理解するためのものであり、ノンバーバル行動に示されるパラ言語情報を処理するものである。本年度は本研究の2年目にあたり、初年度に作成した画像と音声データを利用して、対話インタラクションの分析を続け、インタラクション・ダイナミクスに対する韻律の役割、対話参加者態度の情報収集技術の改良を行った。 研究成果については、「対話構造」、「アクティブ・リスニング」を主なテーマとして、招待講演や国内および国際会議での発表を多く行った。それらについてはジャーナルペーパーに纏めつつある。また、EUにおける大規模マルチモーダル研究の中心であるCOST2102に参加した。 北欧及びバルト諸国のサマースクール主幹メンバーを務め、本ロジェクトのマルチモーダル対話データを利用できた。アイルランドとの協力研究では、研究代表者が2度アイルランド、ダブリン大学音声研究部を訪れ、昨年収集したマルチモーダル対話データ及び分析結果を交換し、相手方ソフト及びノウハウを得た。 対話アノテーション・プラグマディックスにおける国際的に著名なヨキネン氏を半月招待した。その方法・結果は本プロジェクトのウェブページで公開した。さらにこれにより、国際会議LRECのチュートリアルワークショップの招待講師を共に務めた。そのテュートリアルテーマ「Non-verbal Communication and Interactive Systems」については、Springer-Verlag社から出版依頼を得た。さらに本年度3月には、COST2102のインターナショナルスクールをダブリン大学で、研究代表者自身がその担当者となる。
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