2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300087
|
Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
相田 満 National Institute of Japanese Literature, アーカイブズ研究系, 助教 (00249921)
|
Keywords | オントロジ / 時空間データ / GIS / 歴史地名 / 概念語彙 / 大日本地名辞書 / 旧暦 / データベース |
Research Abstract |
前近代日本の知識基盤の分析のために、和漢オントロジを構想し、より高次に、かつ汎用的なものとすることを構想する。その目的のために、新たに日本の旧暦使用時代を扱う時間(日本旧暦オントロジ)・空間(日本歴史地名オントロジ)のオントロジ資源と組み合わせた利用により、以下の主題に基づく応用研究に取り組む。 (1)各オントロジの日本旧暦時代文献への応用 『古事類苑』記載本文を試験データとして、旧暦による時間情報が埋め込まれた文章から、時間情報を抽出、それにユリウス通日・太陽暦を埋め込むことにより、情報ナビゲートを実現する知識発見ツールの開発を行った。当面UTF-16の大量文書を処理することを勘案して、エディタMIFES8のマクロを利用することにより、90%以上の変換正解率の達成を果たした。 (2)オントロジの高次化(汎化オントロジへの昇華) 日本の古典籍と親和性の高い、『大日本地名辞書』のインデックスデータベースをもとに構築される、ヨミ情報と地名形態素情報のデータベースは、樺太・千島・台湾を除く部分が完成した。ただし、そのデータをもとに、別に構築が進められている和漢の古典籍より抽出された概念辞書とのマッチングを図り、地名オントロジを構築することは翌年度の課題に持ち越された。なお、構築されたオントロジとGIS情報を利用した知識発見モデルの成果の一部をPNC2008(於:ベトナム工科大学)において発表した。 (3)和漢古典概念データベースの公開 オントロジの基礎となる和漢古典概念語データベースを人間文化研究機構資源共有集中システム(NIHU One)より公開した。
|
Research Products
(6 results)