2008 Fiscal Year Annual Research Report
認知科学研究におけるモデルベースアプローチの新展開
Project/Area Number |
19300089
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
三輪 和久 Nagoya University, 情報科学研究科, 教授 (90219832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有田 隆也 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (40202759)
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
寺井 仁 東京電機大学, 情報環境学部, 助教 (30397442)
森田 純哉 北陸先端科学技術大学, 情報科学研究科, 助教 (40397443)
中池 竜一 京都大学, 教育学研究科, 助教 (00378499)
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Keywords | モデルベースアプローチ / 類推 / 洞察 / 学習支援 / シミュレーション |
Research Abstract |
研究グループに蓄積されてきた心理実験データの蓄積に基づいて,洞察のメカニズムを説明する計算機モデルの構築を行った。本モデルは,強化学習とチャンキング学習という2つの学習メカニズムを持つ。構築したモデルに基づき,洞察の漸進性と飛躍性の二面性を説明することに成功した。 前年度までに,モデルベースアプローチの有効性を認知科学や認知心理学の初学者に体験的に理解してもらえるように,教育用の「認知モデルシミュレータ」を実現した。その実績の上に,より汎用的なシミュレータであるタイプBの開発を行った。本システムは,プロダクションシステムアーキテクチャをベースにしたモデルシミュレータである。本システムは,ルールに対応する「処理器」,ワーキングメモリに対応する「情報貯蔵庫」を持ち,それぞれをグラフィカルインタフェースの上で簡単に設計できるような機能を有する。実際に,2つの認知科学の導入的授業に本システムを導入し,実践を通して,本システムの有効性を検討し,有効な知見を得た。
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