2007 Fiscal Year Annual Research Report
脳内ストレス関連受容体ダイナミクスのリアルタイムイメージング
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19300120
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
西 真弓 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 准教授 (40295639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤川 和世 京都府立医科大学, 医学研究科, プロジェクト研究員 (40433247)
金城 政孝 北海道大学, 大学院・先端生命科学研究院, 教授 (70177971)
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Keywords | in vivo imaging / グルココルチコイド受容体 / ミネラルコルチコイド受容体 / ノックインマウス / ストレス応答 / 日内変動 / 海馬 / GFP |
Research Abstract |
脳内のストレス関連コルチコステロイド受容体には、グルココルチコイド受容体(GR)とミネラルコルチコイド受容体(MR)の2種類が存在し、いずれもホルモン誘導性の転写制御因子である。低分子脂溶性活性物質のコルチコステロイドとの結合により活性化され、細胞質から核へ移行し、ホモあるいはヘテロダイマーを形成し、標的遺伝子のホルモン応答部位に結合してその転写活性を調節することにより、発生、分化、記憶・学習、ストレス応答など多彩な作用を発揮することが明らかにされてきた。しかしながら、ストレスや概日リズムなどによりダイナミックに変動するホルモン環境に応答し、脳内でこれら受容体がどのような挙動を示し、遺伝子発現の制御をしているのか、という生物学にとって極めて基本的かつ重要な問題が個体レベルでは全く解明されていないのが現状である。GFP-GRおよびGFP-MRノックインマウスを用い、培養細胞あるいは全脳レベルで、ストレス応答や概日リズムによるホルモン環境の変化に際してのこれら受容体の細胞内動態や発現の変動、相互作用などをリアルタイムに可視化して時空間特異的に解析し、in vitroおよびin vivoの両側面からコルチコステロイド受容体を切り口に、神経系のストレス応答メカニズムの解明に迫る。初年度は、GFP-MRノックインマウス作成用のtrasgenic regionを含むgenom cloneの作成を試みた。
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[Journal Article] Direct visualization of glucocorticoid receptor positive cells in the hippocampal regions using green fluorescent protein transgenic mice2007
Author(s)
Nishi, M., Usuku, T., Itose, M., Fujikawa, K., Hosokawa, K., Matsuda, K-I., & Kawata, M
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Journal Title
Neuroscience 146
Pages: 1555-1560
Peer Reviewed
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[Journal Article] Expression of GPR 30, a G-protein coupled membrane estrogen receptor in oxytocin neurons of the rat paraventricular and supraoptic nuclei.2007
Author(s)
Sakamoto, H., Matsuda, K., Hosokawa, K., Nishi, M., Morris, J., & Kawata, M
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Journal Title
Endocrinology 148
Pages: 5842-5850
Peer Reviewed
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