2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300121
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
野口 光一 Hyogo College of Medicine, 医学部, 教授 (10212127)
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Keywords | 後根神経節 / MAPキナーゼ / ATP受容体 / 疼痛行動 / 脊髄後角 |
Research Abstract |
神経障害性疼痛モデルにおける脊髄でのP2Y14受容体の発現解析と、P2Y14特異的なantisenseの髄腔内投与後の疼痛行動の変化の解析をこの1年間行ってきた。結果的に以下の所見が得られて実験を継続中である。 1.半定量的RT-PCR法を用いてP2Y14 mRNA発現量の変化を測定したところ、3日をピークに2週間後まで継続する発現増加が見られた。 2.ISHH法を用いてその局在を調べたところ、モデル作成後はやはり3日をピークに損傷側の後角とmotoneuronの周囲にマイクログリアにおいてP2Y14 mRNAシグナルが増加していた。細胞がマイクログリアであることは免疫二重染色法を用いて確認した。 3.術側ではP2Y14 AS-ODN投与群とMM ODNの2群間は統計学的に有意差があり、手術後5-7日でantisense群で機械的刺激、温度刺激に対する過敏反応の抑制が観察された。 4.p38阻害剤であるSB203580投与群ではP2Y14 mRNAの発現が抑制されていた。 これらのデータをまとめて、さらにP2Y14の内因性リガンドであるUDP glucoseについて検討を加えて、論文作成する予定である。
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