2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300129
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
白根 道子 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 准教授 (90398082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 敬一 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80291508)
松本 雅記 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (60380531)
束田 裕一 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (90444801)
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Keywords | 神経細胞分化 / 神経管形成 / 神経疾患 / 小胞膜輸送 / タンパク質複合体 / protrudin / FKBP38 / Rab |
Research Abstract |
本研究では、神経細胞分化・機能維持の分子機構と、神経管形成の分子機構との関連を、protrudinによる膜輸送制御の観点から解明すること、また、膜輸送の、遺伝性痙性対麻痺などの神経変性疾患の発狂への関与を解明することを目的としている。 (1)Protrudin ノックアウトマウスを用いた、遺伝性痙性対麻痺の発症のメカニズムの解析 (1) Protrudinノックアウトマウスを作製する。protrudinノックアウトマウスにおける、Rabや膜輸送の異常の有無や神経分化・神経管形成についての観察、遺伝性痙性対麻痺様の下肢部の異常についての観察を行った。 (2)神経細胞内におけるprotrudin・タンパク質複合体の解析 (3)神経細胞内のprotrudin複合体を免疫沈降法により集め、精製し、質量分析により複合体の構成タンパク質を同定した。それらの遺伝子をクローニングし、神経細胞内における遺伝子ノックダウンや、リコンビナントタンパク質の作製・複合体の再構成などを行った。 (3) FKBP38ノックアウトマウスを用いた、神経管形成のメカニズムの解析 (5) FKBP38のタンパク質分解制御への関与が示唆されている結果をふまえ、2D-DIGE 法によりFKBP38 ノックアウトマウスにおいて、野生型マウスと比較して発現変化しているタンパク質を解析した。 (6) FKBP38 ノックアウトマウスにおける膜輸送の異常を調べる。FKBP38 ノックアウトマウスの神経細胞における、protrudinやRabの細胞内局在、タンパク質修飾、活性などの異常について調べ、FKBP38がprotrudinまたはその複合体にどのような直接的な働きをしているのか検討した。
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