2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300139
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
虫明 元 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80219849)
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Keywords | 動作 / 運動野 / カテゴリー |
Research Abstract |
前頭葉には、動作の制御に関わる多数の運動野と前頭前野が存在する。両手動作の順序動作を記憶に基づいて行えるように訓線して、その情報表現を前頭葉の様々な領域から細胞活動を記録し解析した。すると、運動の効果器情報(右手左手)と動作の種類(回内回外)は別々に表現する細胞が見出された。このような動作は、身体を基準として対称的な動作として定義する回内回外と、一方空間的な回転運動として、外部空間内での時計回り、反時計回りとして定義して、結果としては左右並行した動作として定義することができる。 このような二つの動作カテゴリーは、任意に組み合わせると、どちらも同程度に見出せると期待されるが、実際に記録解析すると、身体対称性の動作関連活動を示す細胞が多数あった。したがって、動作の種類のカテゴリーは、任意に出現するのも出なく、体軸に対照的に出現する傾向があった。前補足運動野には、一番目の運動時に、予測的に2番目の順序動作に選択性を示す細胞が多数存在した。動作細胞がどのような動作の組み合わせに活動するかは、カテゴリー表現として任意に存在するのではなく領域特異性がある可能性を示唆していた。
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