2007 Fiscal Year Annual Research Report
糖鎖異常に起因するヒト疾患モデルマウスの開発と拳症機構の解析
Project/Area Number |
19300144
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
浅野 雅秀 Kanazawa University, 学際科学実験センター, 教授 (50251450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 憲佳 金沢大学, 学際科学実験センター, 准教授 (50242524)
吉原 享 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (00401935)
杉原 一司 金沢大学, 医学系研究科, 技術職員 (10377418)
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Keywords | IgA腎症 / ミオパチー / 糖鎖 / ガラクトース転移酵素 / シアル酸生合成 |
Research Abstract |
1)DMRVモデル(GNE点変異マウス)の解析 GNE点変異マウスの月齢を追って,骨格筋の病理切片の解析を行ったところ,10ケ月齢を過ぎる頃から筋繊維に好塩基性封入体が認められ,DMRVの発症が疑われた。免疫染色により封入体の性状を解析したところ,ユビキチンやβアミロイドなどの蓄積が認められ,ヒトのDMRVと類似の病態を発症していることが明らかとなった。また,電顕観察でも封入体にオートファゴソーム様の構造物が認められた。各種のレクチンを用いて,筋繊維のレクチンブロットやレクチン染色を行ったところ,いくつかのレクチンでGNE点変異マウス特異的に変化を示すものが認められ,シアル酸の付加の程度が異なるタンパク質があることがわかった。現在それらの同定を進めている。 2)IgA腎症モデル(β4GalT-1欠損マウスの解析) GFPで標識したβ4GalT-1欠損マウスの骨髄細胞をX線照射した野生型マウスに移植して,IgA腎症の発症を試みた。しかしながら,β4GalT-1欠損マウスの骨髄細胞に何らかの欠損があるために生着率が悪く,他の免疫不全マウスを宿主にすることを検討している。また,逆の骨髄移植を行いβ4GalT-1欠損マウスに発症するlgA腎症の抑制を試みる実験を進めている。 3)β4GalT-2欠損マウスの脳神経系の解析 β4GalT-1に最も相同性のあるβ4GalT-2欠損マウスを作成し,行動解析と脳での糖鎖解析を行った。各種の行動解析をテストバッテリー方式に行ったところ,このマウスは空間学習と運動学習に障害があることがわかった。また,脳における機能性糖鎖の発現を解析したところ,HNK-1糖鎖の発現が著しく減少していることがわかった。
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Research Products
(16 results)