2009 Fiscal Year Annual Research Report
高磁場MR装置を用いたパーキンソン病の画像診断法の開発
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19300158
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
遠山 育夫 Shiga University of Medical Science, 分子神経科学研究センター, 教授 (20207533)
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Keywords | パーキンソン病 / 超常磁性酸化鉄 / フッ素MR画像法 / 核磁気共鳴画像 / 診断薬 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高磁場MR装置を用いてパーキンソン病の画像診断法を開発することである。本年度は以下の研究を行うとともに、成果の一部を国際学術誌と国際学会で報告した。 フッ素MR画像法のための装置の改良とMR測定方法の開発:フッ素MR画像法に適した低バックグランドなMR測定装置の開発と高感度な測定方法の開発を行った。MR測定装置の開発と高感度な測定方法の開発を行った。その結果、既製のコイルを用いて少量のフッ素化合物の信号検出を試みたところ、バックグランドの大きなノイズピークのために信号の検出が困難であった。独自に作成したコンデンサーを用いて、^<19>F信号検出コイルを作り直した結果、本妨害ピークを除去することができ、少量のフッ素信号の検出も可能となった。 パーキンソン病のMR画像法の検討:フッ素を結合させたドーパミン関連化合物を用いて、6-OHDAにより作成したラットのパーキンソン病モデルでのMR画像化試験を実施した。その結果、0正常線条体にはfluorodopaの取り込みがあり、病変部には取り込みがなかったことから、正常な線条体のみをMR画像化することに成功した。これらの成果の一部は、国際学術誌に論文発表するとともに、平成22年5月23日に大津市で開催される第5回日本分子イメージング学会で報告する予定である。
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