2008 Fiscal Year Annual Research Report
光コヒーレンストモグラフィによる皮膚交感神経活動のダイナミック機能解析と診断応用
Project/Area Number |
19300159
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
春名 正光 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (20029333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和谷 厚 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30116123)
近江 雅人 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60273645)
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Keywords | ダイナミックOCT / 発汗ダイナミクス / 末梢血管ダイナミクス / SS-OCT / SD-OCT |
Research Abstract |
本年度は、ダイナミックOCTによる精神性発汗ダイナミクスの解析をもとに汗腺の立体イメージの構築、精神性発汗および小動脈・小静脈の詳細な動態解析を行った。 (1)光周波数掃引光源を用いて25フレーム/秒以上の超高速SS-OCTを試作した。精神性発汗の外部刺激(ボールキャッチ)に対する発汗前後の汗腺ダクトのOCT立体イメージを構築し、発汗の様子を明瞭に捉えることができた。 (2)小型超音波エコー装置を導入し、皮下組織を真皮深部および皮脂や筋組織に至るまで、その構造の概要をイメージングした。SS-OCTおよびSD-OCTを用いて、表層部における汗腺および小動脈を中心とする末梢血管系の動態機能をミクロに追跡した。 (3)擬似3Dイメージとして最大値投影(MIP)イメージを構築し、これを用いてフレーム間隔1.3秒で複数汗腺の精神性発汗動態を評価することができた。 (4)末梢血管系において、ヒト指関節付近の小動脈の動態観察を行った。時系列に取得した各々のOCTのラスター信号より内径・外径を測定し、心拍に同期した脈波を抽出した。 (5)外部刺激に対する小動脈の収縮反応を追跡した。音刺激や冷刺激に対応して、小動脈の収縮および反応後の拡張する様子を鮮明に捉えることができた。小動脈は弾性型動脈としての働きと共に筋型動脈としての機能を併せもつことを明らかにすることができた。 (6)汗孔の閉塞やダクトの構造不全を含む汗腺の異常診断や多汗症の原因究明、交感神経の異常診断への応用を検討した。末梢血管系に関して、動脈硬化等との関連について検討した。
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Research Products
(21 results)