2007 Fiscal Year Annual Research Report
腰部脊柱管狭窄症に対する最小侵襲手術システムの開発
Project/Area Number |
19300184
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西田 康太郎 Kobe University, 大学院・医学系研究科, 助教 (00379372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井田 稔 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60237170)
下村 隆敏 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50403267)
前野 耕一郎 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (70403269)
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Keywords | 老化 / 臨床 |
Research Abstract |
(1)Fixed Cadaverを用いた準備研究 ホルマリン固定のcadaverを使用して、解剖学的な詳細な検討や、基本的な手技および棘突起間拡大の効果に関する基礎調査、棘突起間スペーサーの基本デザイン等の改良などを行った。棘突起列より約4横指右外側に約1.2cmの皮切を加え、ここからGuide wireを介してインプラントを挿入し、棘突起間に留置した。その前後をデジタルカメラで記録し、インプラント留置による棘突起の矢状面での動きをモニターした。全例経皮的な挿入が可能であり、棘突起間の拡大が観察された。 (2)レントゲン計測によるスペーサーのサイズ等の決定 腰部脊柱管狭窄症患者の腰椎側面X-p立位(通常有症状)と座位(通常無症状)とを比較し、症状の無い状態を得るためには最低どの程度の棘突起間拡大が必要かのデータを得た。同時に、正常コントロールと比較して腰部脊柱管狭窄症患者がどの程度の棘突起間の狭小化をきたしているかを計測した。無症状の座位においては、立位に比較して平均3.3mm棘突起間距離が拡大し、3.2°の相対的前屈位を呈していた。 (3)大形動物を用いた安全性の確認 動物使用倫理規定にまず申請し、許可を得た後に若年ブタを用いた研究を行った(n=8)。全身麻酔下に、ヒトに対する方法と同様に透視下に棘突起間スペーサーを挿入し(神戸医療機器開発センター)、その前後でX線側面像、およびMRIも撮影し、棘突起間の拡大の状態、スペーサーの挿入状態や、筋肉の損傷状態を記録した。経皮的に前例で挿入が可能であった。3ケ月間の中期調査を実施したが、スペーサー挿入時の骨折や神経障害等は観察されず、経過観察中のスペーサー脱転も観察されなかった。MRIによる評価では、正常動物においては脊柱管が十分に広いため、スペーサーの挿入によりこれがさらにさらに拡がることは計測し得なかったが、筋肉の障害はほとんど観察されなかった。
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Research Products
(1 results)