2009 Fiscal Year Annual Research Report
微小重力環境を利用した未分化間葉系幹細胞のダイナミズム
Project/Area Number |
19300191
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
弓削 類 Hiroshima University, 大学院・保健学研究科, 教授 (20263676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 栄俊 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00271065)
梶梅 輝之 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40278924)
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Keywords | 微小重力環境 / 間葉系幹細胞 / テロメア / 再生医療 |
Research Abstract |
ヒト間葉系幹細胞(human mesenchymal stem cells.hMSCs)を通常の1G環境(対照群)と人工無重力装置(3D-クリノスタット)を使った微小重力(10^<-3>G)環境(CL群)で培養した.培養7日後,サンプリングを行い,RNAを抽出し,Human Gene 1.0 ST Array(Affymetrix社)による遺伝子発現を解析した.なお,得られたデータは,log対数による発現量を用いて,対照群とCL群の比較を行い,2倍以上変化があった遺伝子について検討した.その結果,微小重力環境で発現が減少する遺伝子は200,微小重力環境で発現が増加する遺伝子は289あることが分かった. 我々は,hMSCsのほかに,マウスES細胞,マウスやラットの骨髄から採取した骨髄間質細胞(MSCsを含むとされる)も微小重力環境で培養する研究を行っており,全ての細胞において,微小重力環境では分化が抑制され,未分化状態が維持される結果が得られている.そこで,マウスES細胞も同様の遺伝子発現解析を行ったところ,hMSCsと共通して微小重力環境で発現が減少する遺伝子は38,増加する遺伝子は19あることが分かった.特に,共通して発現が減少する遺伝子の半数以上は,アクチンや細胞接着分子等の細胞骨格構成に関連する遺伝子であった.このことから,微小重力環境で幹細胞が未分化維持できる要因の一つとして,細胞骨格の変化が大きく関与していると考えられる.
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Simulated microgravity enables LIF-free culture in mouse embryonic stem cells2009
Author(s)
Kawahara Y., Manabe T., Matsumoto M., Ogawa K., Kajiume T., Takeda M., Magaki T., Yamashita H., Takahashi T., Aoki S., Sueda Y., Matsumoto M., Yuge L.
Organizer
7th International Society for Stem Cell Research (ISSCR)
Place of Presentation
Barcelona, Spain
Year and Date
2009-07-09
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