2009 Fiscal Year Annual Research Report
リハ患者及び疾患モデル動物に行うリハ訓練の効果を生体成分から評価する解析法の確立
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19300195
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
別府 英博 Fujita Health University, 藤田記念七栗研究所, 准教授 (30142582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 晶子 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助教 (90396838)
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Keywords | リハビリ訓練 / 脳卒中回復期 / 微量機器分析 / 生体成分 / 微量成分検索 / サイトカイン / 運動負荷 / 筋肉成分 |
Research Abstract |
脳卒中患者に対するリハビリ訓練の評価を臨床検査所見や生化学的な面から検証した報告は少ない。これまでに、入退院時の患者血清中に含まれる各種サイトカイン量をELISA法により定量し、ADLとの相関を評価した。次に2D-PAGEによるタンパク質の網羅的な検討を行った。その結果、入院時と退院時また患者間においてもタンパク質構成が一部異なることが示唆された。現在、これらの結果を動物実験で確認を行う試験を行っている。すなわち筋肉に関連する動物実験を計画し、(1)運動障害をもつB-6wobマウスを育成し後肢に歩行障害が現れる個体の脳および筋肉の解析を行った。(2)マウス、ラットの後肢をギブス固定し、萎縮性筋廃用のモデルを作製する方法条件を検討した。(3)ヒトおよび動物の血清を用いUPLC装置による遊離アミノ酸の解析を行った。それらの結果(1)B-6wobマウスは小脳の萎縮が観察されそれによる歩行異常が示唆された。また筋肉成分を2D-PAGEで検討を行ったところアクチンの発現が弱まっていた(第8回形態機能学会2009)(2)健常者に対し運動負荷を与え、血清および尿を用い筋肉代謝成分の変動をUPLCではグリシン、イソロイシン、アスパラギン酸などが、ADLのFIM効果に相関が認められた(第19、20回生物試料分析科学会学術集会2009、2010および第64回日本体力医学会大会2009)。このように生体微量成分の解析法を構築しつつ、リハビリ訓練効果を評価するマーカーを見つけるための実験を進めているところである。本研究はリハビリ訓練効果を生化学的に評価することにある。関連するサイトカイン、タンパク、ペプチド、アミノ酸、微量元素などが特定されれば、さらに臨床において、ADLやFIMの評価とともに相関性を検証し、"生化学的マーカーでリハ訓練効果の評価"という事例を示し当該分野の発展の一助となることが期待できる。
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[Presentation] 運動障害モデルマウスB6-wob Takahashi の行動観察と病因解析(2)-下肢骨格筋と小脳の性状およびプロテオーム解析2009
Author(s)
別府秀彦, 水谷謙明, 新里昌功, 林宣宏, 中村政志, 高崎昭彦, 近藤晶子, 古池京子, 鈴木由有子, 山口久美子, 青山友佳, 橋本敬一郎, 園田茂, 新保寛, 高橋久英
Organizer
第41回藤田学園医学会(藤田学園医学会誌、Vol.33 Suppl., p9)
Place of Presentation
豊明
Year and Date
20091001-20091002
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[Presentation] 運動障害モデルマウスB6-wob Takahashi の行動観察と病因解析(1)2009
Author(s)
別府秀彦, 水谷謙明, 林宣宏, 中村政志, 長岡俊治, 新里昌功, 山口久美子, 高崎昭彦, 園田茂, 新保寛, 高橋久英
Organizer
第8回コ・メディカル形態機能学会(形態・機能Vol.8 No.1 p41)
Place of Presentation
京都
Year and Date
2009-09-12
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[Presentation] 筋萎縮マウス作製のためのギブス固定方法2009
Author(s)
岡崎英人, 別府秀彦, 山口久美子, 水谷謙明, 近藤和泉, 岡本さやか, 前田博士, 水野志保, 名護健, 平野哲, 成田渉, 才藤栄一, 園田茂
Organizer
第46回日本リハビリテーション医学会学術集会, プログラム・抄録集、p182
Place of Presentation
静岡
Year and Date
2009-06-04
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