2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300201
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
枦 修一郎 Gifu University, 工学部, 助教 (90324285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 靖雄 岐阜大学, 工学部, 教授 (20283278)
荒井 賢一 電気磁気材料研究所, 理事 (40006268)
石山 和志 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20203036)
薮上 信 東北学院大学, 工学部, 准教授 (00302232)
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Keywords | モーションキャプチャー / LC共振型磁気マーカ / 位置検出 / 動作支援 / 運動機能障害 / ワイヤレス |
Research Abstract |
手や腕などの運動機能障害者の自立支援用運動機能サポートシステムの開発を目的として、平成19年度に行った研究によって得られた成果・知見を以下に示す。 1、指や腕に貼付してもストレスフリーな小型LCマーカ作製について検討を行った。LCマーカの構成要素中で最も体積を占めかつ磁界出力に寄与する磁気コア材(磁心材)について、当初予定の薄膜磁性材ではなく実用化の際のコスト面で有利な以下に述べるバルク及びリボン材について検討した。現行の3mm径フェライト磁心を直径1mmの同材料、またフェライト材に比べ約4倍の高飽和磁化を持つ高透磁率軟磁性金属磁性材であるコバルト系アモルファスリボン材(4×5mm,板厚:20μm)20枚を絶縁積層した磁心に変更し、両小型磁心材について検討を行ったところ、磁心材体積の減少に伴うSN比低下により位置精度の悪化が見られたが、LCマーカ駆動用交流励磁界の強度を大きくすることで位置精度を維持できることが明らかとなった。尚、薄膜磁心材については、本年度購入したスパッタ装置において成膜条件が確立されたため次年度の前半で検討を行うこととした。 2、指先から肘付近までの動きを精度良くとらえるために、センサ部検出コイルの数や配置を見直すことで検出空間(現行:45mm間隔で5×5個をマトリクス配列し200mm^3)の拡張化を試みた。その結果、検出コイルの配置間隔を60mmまで広げた場合でも、LCマーカの検出位置精度は維持されることが判った。これより、検出速度とのトレードオフとなる検出コイル数増加に頼ることなく本年度の目標値である300mm^3の検出空間の実現を達成した。また、検出コイル径(現行:25mm)により生じるLCマーカの実際の位置と検出位置との2mm程度のズレについて、コイル径を10mmまで小径化することで1mm以下に抑えることができた。 以上の結果より、平成19年度の研究計画について一部変更はあったが、研究期間全体としては概ね計画通りの成果が得られた。
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