2009 Fiscal Year Annual Research Report
歩行パターン測定と歩行訓練の両機能を有する可搬型電子制御歩行路の開発
Project/Area Number |
19300202
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
堀川 悦夫 Saga University, 医学部, 教授 (10155004)
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Keywords | 高齢者 / 歩行解析 / 歩行訓練 / 可搬性 / 歩行路 / 電子制御 |
Research Abstract |
歩行解析と歩行訓練を同時に行うためには、足接地位置の時間的空間的測定を行うことと、接地位置の目標を示す視覚刺激が必要である。最終年度である本年は、多くの改良を行い、実用に耐える電子制御歩行路を作成した。 足接地の目標となる視覚刺激提示には、従来は1色であったが、今回は3色発光ダイオードを用いることとし、更にその間隔も従来の5cm間隔から2cm間隔で配置するように回路を設計・制作し、当初よりも高精細度で刺激提示が可能となり、且つ色の選択が可能となり多様な訓練が可能となった。 また、足接地位置測定には、視覚刺激と同様にマトリックス状に配置したメンブレンスイッチの出力を高速でスキャンすることが必要であるが、LANの通信プロトコルを用い、必要な速度でデータ収集を可能とした。これらの制御には、PLD(Programmable Logic Device)とワンチップマイコンを用いて制作を行った。 歩行解析においては、on/off型センサよりも、圧力に対して線形の出力を有するセンサが望ましいものの、フレキシブルプリント基板上に同種のセンサを大量に構築するには、技術的にも困難で且つコストや誤差範囲の問題があり、本研究ではon/off型センサで制作を行った。 可搬性を維持することと、制作を容易にするために、30cm*45cmの基盤に分割して作成し現場で組み合わせて使用するものとして制作を行った。 将来は、on/off型センサを組み合わせて4段階程度の圧力変化を検出できることが技術的には可能であるため、歩行解析の内容をより豊かにした電子歩行路によって実用化を行うことが望ましい。
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