2008 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツにおける人間の生の経験とそれを重視した体育における人間形成に関する研究
Project/Area Number |
19300211
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
畑 孝幸 Nagasaki University, 教育学部, 教授 (00156332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 正美 岡山大学, 教育学部, 准教授 (50294393)
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Keywords | スポーツ / 体育 / 人間の生の経験 / コミュニケーション / 国際情報交換 / ドイツ |
Research Abstract |
本研究は、スポーツを教材とする体育でなければ成しえない人間形成の意義を確認するために、児童・生徒の「心と体」の問題が彼(彼女)らの人間的な存在への問いと不可分であるという認識に立って、スポーツにおける人間の生の経験とスポーツを教材とする体育における人間形成の可能性を検討するものである。具体的には、スポーツにおける「他者との交流」や「コミュニケーション」から得られる人間の多様な生の経験を体育という人間形成の営みに取り込むことで、児童や・生徒が直面する「心と体の問題」の解決に向けてわれわれも貢献できるのだという観点から、「スポーツと人間の生の経験」「スポーツの教育的価値」「体育における人間形成」について考察する。本研究は五つの研究課題を設定して三年の期間にわたって行うものであるが、その二年目の平成20年度は、グンター・ゲバウア博士(ドイツ連邦共和国・ベルリン自由大学)の著作を基本文献とし、本研究全体の三つ目の課題である「他者との交流を必然とするスポーツでの人間の生の経験とは何か」ということを考察した。また、四つ目の研究課題である「『生きる力』を育む体育でのスポーツによる人間形成の可能性」については、スポーツにおける人間の生の経験が体育においてどのような意義を持ち得るのかという検討も含めて、考察を進めた。これらの研究成果は、2008年7月末から8月初旬にソウル(大韓民国)で行われた第22回世界哲学会議と、2008年3月末にダンディー(連合王国)で行われた英国スポーツ哲学会第6回大会で発表した。
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