2007 Fiscal Year Annual Research Report
野外教育の体験活動によるコミュニケーションスキル獲得と日常生活への汎化の検討
Project/Area Number |
19300212
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
柳 敏晴 Meio University, 人間健康学部, 教授 (30239800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 順一 群馬大学, 教育学部, 講師 (20389373)
橋本 公雄 九州大学, 健康科学センター, 教授 (90106047)
中島 俊介 東筑紫短期大学, 一般教育科, 准教授 (80183507)
堤 俊彦 近畿福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (20259500)
藤永 博 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (20238596)
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Keywords | 教育系心理学 / 野外教育 / 体験活動 / コミュニケーション / 日常生活への汎化 |
Research Abstract |
研究の目的は、 1)コミュニケーションスキル獲得に向けた野外教育に関する理論構築、 2)自然環境居住者のコミュニケーションスキルを評価し、自然環境と子どものコミュニケーションスキルとの相互関係の検証と、獲得への環境的、行動的決定因の特定、 3)コミュニケーションスキル獲得を意図した野外教育における体験活動プログラム開発と、ポジティブおよびネガティブの双方の視点からの検証、 4)コミュニケーションスキル獲得を意図した体験活動プログラムの実践による、日常生活への汎化効果の検証、の四つである。 グループ1(理論構築班)は、野外教育と心理学領域における先行研究のレビューから、仮説モデル作成に向け分類した。心理学領域での代表的なコミュニケーションモデルは、一方向型のシャノンとウェーバーのモデルと、インタラクションを図る双方向型のシュラムの円環型モデルがある。野外教育分野では、感覚情報、感情、思考、望み、行動の人間がアクセス可能な五側面の内的世界を示し、このホイールを回転させることでコミュニケーションが行われるというアウェアネス・ホイール(Miller,1988)が有効と考えられる。 グループ2(実証研究班)では、野外体験とコミュニケーションスキルの関連を把握し、行動的環境的要因の同定のため、実証的調査を実施した。「スキー実習が社会的スキルに及ぼす影響」(松本)、「セーリング種目におけるコミュニケーションに関する調査」(平野)、「海洋スポーツにおけるパイロットスタディ」(藤永)、「野外活動の内容、方法とコミュニケーションに関する一考察」(渡壁)の調査研究を行った。評価の方法や尺度の検討、尺度作成の方向性、質的研究の方法と可能性等について、さらに積み上げる必要がある。 グループ3(プログラム開発班)は、プログラム開発に向け、プログラム立案の根拠となる内外の資料収集および分類を行うとともに、プログラム開発のための調整を行った。調整の中で、「Outdoor Education Methods and Strategies」(Ken Gilbertsone, et. al.2006)を、プログラム立案のための主要資料とすることとした。
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Research Products
(15 results)