2007 Fiscal Year Annual Research Report
サルコペニアの進行を運動負荷が抑制するメカニズムの解明
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19300219
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
武政 徹 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (50236501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清澤 秀孔 独立行政法人理化学研究所, 動物変異動態解析技術開発チーム, 開発研究員 (30295422)
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Keywords | 運動 / 骨格筋 / サルコペニア / マイクロRNA / 遺伝子発現 / 筋肥大 / Drosha / Dicer |
Research Abstract |
筋肥大を導く遺伝子発現の変化を統括的に捉えるには、シグナル伝達系や転写因子による転写調節と同時にmicroRNAによる転写後調節にも目を向ける必要がある。2007年にMcCarthyとEsserは代償性筋肥大によって幾つかのmicroRNAの発現量が増加することを報告しているが、その他のmicroRNAの動向や、microRNAが実際にどのような遺伝子をターゲットとして骨格筋の肥大に関与しているかについて調べた先行研究は皆無である。そこで本研究の目的は、現在報告されているmicroRNAの中から骨格筋の肥大に関与するmicroRNAを探索し、さらにそれらのmicroRNAの機能と標的遺伝子を「サルコペニアの進行を運動負荷が抑制するメカニズムの解明」という観点から明らかにすることである。 アキレス腱切除によって代償性過負荷を起こさせ筋肥大を誘導したマウスの足底筋をサンプリングし、肥大群、偽手術を施したマウスをコントロール群とし、700種類のmicroRNAの発現量をマイクロアレイ解析によって比較した。その結果、代償性筋肥大によって発現量が顕著に増加・減少するmicroRNAの絞込みに成功した。さらにこれらのmicroRNAの標的遺伝子をコンピューター上で予測した結果と、各microRNAの組織別発現量をまとめたデータベースを参考に、最終的に8つの筋肥大関連microRNA候補を選抜した。これらの発現量の変化はリアルタイムPGR法とノザンブロット法による追試においても再現されている。
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Research Products
(5 results)