2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規高運動習性動物モデルを用いた運動習慣形成メカニズムの解析
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19300222
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
中屋 豊 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50136222)
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Keywords | 運動 / インスリン感受性 / 心拍数 / 心肥大 / 交感神経 / 培養心筋細胞 / カルシウムチャネル / β遮断薬 |
Research Abstract |
今回は以下の2点を検討した。 運動習慣形成のメカニズムに関する研究:SPORTSラットの心拍数の上昇、運動の亢進が交感神経系によるかどうかを明らかにするために、種々の薬剤の慢性投与を行って検討した。β遮断薬では、運動量は減らず、また心拍数にも変化はなかった。Ca拮抗薬のベラパミルにより、心拍数が低下したが、運動量は変化が見られなかった。α1遮断薬により運動量の低下が見られた。以上より、運動が交感神経系β受容体の亢進によるものでなく、α受容体を介したものであることが示された。また、心拍数の上昇は交感神経系の遮断によっても低下せず、Ca拮抗薬により低下した。摘出した新生仔心臓の培養細胞では、Ca電流の増大による自動心拍数の増大が認められた。 代謝に対する影響:以前の研究により、SPORTSラットは、対照のWister系ラットよりもインスリン感受性が高いことが示された。今回は高脂肪食を負荷し検討した。SPORTSラットは対照ラットより、体重増加が少なく、血糖値(糖負荷前後)、脂質の値が有意に低く、またインスリン感受性も良好であった。この原因として、交感神経系の亢進による脂肪分解の促進が考えられた。
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Research Products
(4 results)