2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300227
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山本 徳男 Tohoku University, 加齢医学研究所, 教授 (30192412)
|
Keywords | 生活習慣病 / コレステロール / LPR5 / Wnt |
Research Abstract |
高脂血症、耐糖能異常や骨粗しょう症などの加齢疾患の発症には、発生に重要なLRP5/Wntシグナリングが関与していることが、私たちを始め、多くの研究により明らかにされてきました。 加齢疾患に関わるLRP5/Wntシグナリングを明らかにするために、リガンドであるWntタンパクやアンタゴニストであるDkk、可溶性のレセプター阻害剤であるsFRPや可溶性ドミナントネガティブなレセプターを発現・精製し、個体と細胞レベルでのLRP5/Wntシグナリングの影響を解析するのが、本研究の目的です。このために、いままでリガンドであるWnt3aを始めWnt4とWnt5aタンパク、アンタゴニストのDkk1〜Dkk3, 可溶性のレセプターのLRP5とLRP6を細胞に高度に発現し、細胞培地より高度に精製するシステムを確立しました。現在、これらの精製タンパクと種々の加齢疾患マウスを用いて、コレステロール、中性脂肪、血糖などの血清パラメーターや耐糖能、骨密度の測定などを行い、その影響を解析しています。さらに、個体レベルで得られた結果を細胞レベルにフィードバックし、LRP5/Wntシグナリングを分子・細胞レベルで明らかにすることに取り組んでいます。また、LRP5/Wntシグナリングについては、どのような細胞内カスケードを用いているかは、いまだ不明で、これらの点も含め、細胞内でのシグナリングカスケードをプロテオソームレベルで明らかにするための取り組みをしています。
|
-
[Journal Article] Fasting-Induced hypothermia and reduced energy production in mice lacking acetyl-CoA synthetase 22009
Author(s)
Sakakibara I, Fujino T, Ishii M, Tanaka T, Shimosawa T, Miura S, Zhang W, Tokutake Y, Yamamoto J, Awano M, Iwasaki S, Motoike T, Okamura M, Inagaki T, Kita K, Ezaki 0, Naito M, Kuwaki T, Chohnan S, Yamamoto TT, Hammer RE, Kodama T, Yanagisawa M, Sa kai J
-
Journal Title
Cell Metabolism 9(2)
Pages: 191-202
Peer Reviewed