2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19300227
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山本 徳男 Tohoku University, 加齢医学研究所, 教授 (30192412)
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Keywords | 生活習慣病 / コレステロール / 糖尿病 |
Research Abstract |
低密度リポタンパク関連遺伝子5(LRP5)の異常は耐糖能や血中コレステロール値、動脈硬化の悪化などを促進します。糖や脂質など種々の代謝系におけるLRP5の個体・細胞レベルでの機能を明らかにするためにLRP5のアゴニストであるWntタンパクやアンタゴニストであるDickopf 1-3、可溶性のレセプターsoluble frizzled related proteinsやドミナント・ネガテイブミュータントLRP5/6などのLRP5シグナリンングに関わる種々のタンパクを遺伝子導入培養細胞の培地より精製し、これらの精製タンパクの性質を明らかにし、個体レベルの役割の解析をしました。 特にWntタンパクは脂肪酸により修飾されているため、その精製は極めて難しく、界面活性剤を用いてのみ精製されています。しかしながら、界面活性剤を用いているために個体レベルでの解析に用いることはできず、種々の代謝異常を伴う人の加齢疾患治療への応用もできません。本研究では細胞や個体レベルで使用可能なWntの精製を試み、個体レベルで糖や脂質代謝に及ぼすWntの効果を明らかにし、種々の加齢疾患治療への応用を目指しました。種々の試行錯誤の結果、最終的にWntタンパクを界面活性剤を用いず、大量に精製することができました。精製されたWntタンパクの性質をタンパク化学的に解析して、その個体レベルでの役割が解析可能にすることができました。
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[Journal Article] Fasting-induced hypothermia and reduced energy production in mice lacking acetyl-CoA synthetase 2.2009
Author(s)
Sakakibara I, Fujino T, Ishii M, Tanaka T, Shimosawa T, Miura S, Zhang W, Tokutake Y, Yamamoto J, Awano M, Iwasaki S, Motoike T, Okamura M, Inagaki T, Kita K, Ezaki O, Naito M, Kuwaki T, Chohnan S, Yamamoto TT, Hammer RE, Kodama T, Yanagisawa M, Sakai J.
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Journal Title
Cell Metab 9
Pages: 191-202
Peer Reviewed