2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の生活機能向上に資する簡易筋力トレーニングプログラムの開発
Project/Area Number |
19300233
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
福永 哲夫 Waseda University, スポーツ科学学術院, 教授 (40065222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 泰雄 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60234027)
金久 博昭 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (50161188)
神崎 素樹 京都大学大学院, 人間環境学研究科, 准教授 (30313167)
久保 啓太郎 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (70323459)
田中 登志雄 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90384148)
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Keywords | 筋力トレーニング / トレーニングプログラム / 筋放電量 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高齢者が自宅で自体重を利用して効果的な筋力トレーニングを実施するための「自宅で出来る簡易筋力トレーニングプログラムの開発」である。本年度は、自宅で出来る筋力トレーニングとして効果的な動作様式を開発する事を目的とした。トレーニング動作として考えられるものとして、歩行動作、椅子すわり立ち動作、階段昇降動作を対象とした。これらの動作時の筋活動水準は筋電図法を用いて分析した。具体的な測定方法および結果を以下に示した。(1)動作様式、椅子すわり立ち動作、自然歩行、階段上り下り動作、(2)筋電図測定;簡易筋電図法(MEGA)を用いて、下肢(大腿及び下腿)の8筋群より、表面筋電図法を用いて測定した。(3)随意最大筋力測定;膝関節伸展/屈曲動作および足関節底屈/背屈動作時の随意最大筋力を測定し、同時にそれぞれの主動筋からの筋放電量を定量した。(4)被験者;成人男性;20名、高齢男性;20名。結果;高齢者と若者とを比較した結果、随意最大筋力は高齢者が有意に低く、さらに、動作時の筋活動水準は高齢者が有意に高い傾向が見られた。一方、若者、高齢者にかかわらず、随意最大筋力と各動作様式での筋放電量との間には有意な負の相関関係が見られた。この事は、日ごろ体力が高く筋力の高いものは日常生活動作における筋活動水準が低いことを示すものであり、この事は、筋力トレーニング動作として日常生活動作を用いる場合には、随意最大筋力の個人差を十分に考慮することが必要であることを示唆するものであった。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article]2007
Author(s)
Tanaka, et. al.
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Journal Title
Journal of physiological anthropology 26
Pages: 527-532
Peer Reviewed
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