2007 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの科学的表現を高める環境学習プログラム作成-自然のパターン把握を通して-
Project/Area Number |
19300266
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Research Institution | Seisa University |
Principal Investigator |
下野 洋 Seisa University, 共生科学部, 教授 (30142631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂上 寛一 星磋大学, 共生科学部, 教授 (10014961)
高橋 修 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20242232)
遠藤 忠 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10104118)
関 啓子 一橋大学, 社会(科)学研究科, 教授 (20107155)
岡田 和徳 星磋大学, 共生科学部, 生涯学習担当課長 (00382565)
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Keywords | 環境学習 / 自然のパターン / 科学的表現 / 野外学習 / 博物館 / 実験授業 / ロシア |
Research Abstract |
本研究における環境学習の目的と科学的表現の枠組みを検討した。そこでは、研究の領域として自然学習、自然環境学習、環境学習の3区分を行い、それぞれの学習における表現力の評価をするための枠組みとして、具体的名辞、半具象的名辞、包括的名辞、象・行動、抽象化・概念化の観点を作成した。 さらに、この枠組みを基に学習指導要領、教科書に取り上げられている指導内容を当てはめた教材一覧表を作成し、今後の研究の基礎資料とした。また、身近な自然の中でどの程度のパタでンが収集できるかを知るために、岐阜県内の海津市小学校、本巣市小学校、養老町中学校、北海道芦別市緑ヶ丘小学校、同芦別中学校の5校において野外の素材を基にした実験授業を展開した。それら実験授業を通して子どもたちが認識できる自然のパターンの分析と抽出を行い、次年度以降の事例開発の資料とした。 また、国内の環境学習の一面を知るためにPISA2006の調査結果のうち、科学的リテラシの範疇で出題されている環境に関わる課題の分析と、学校質問紙の結果を整理した。 海外の環境学習に関しては、ロシアのハバロフスク周辺における博物館、郷土館、動物園、教育委員会、学校などを訪問し、そこで行われている環境学習のプログラムや実際の授業、施設・設備などを見学と聞き取り調査を実施してその報告書を作成した。これら教育機関では、民族の伝統を継承し自然と人間とが共生していける社会の構築を目指しているという印象であった。
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