Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸川 聡 四国大学, 経営情報学部, 講師 (20399166)
妻鳥 貴彦 高知工科大学, 工学部, 講師 (60320123)
松浦 健二 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 助教 (10363136)
光原 弘幸 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (90363134)
三好 康夫 高知大学, 教育研究部自然科学系理学部門, 助教 (20380115)
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Research Abstract |
本研究の目的は,学校のネットワークにおける安全性を確保するシステムの構築である.具体的には,ネットワーク利用の動向から異常を発見し,管理者へ通知することを目指す.ネットワークの管理者は,自組織のネットワーク利用状況を適切に把握しておくことが求められる.一方で,利用者のプライバシーに配慮する必要もあり,一般には両方の要求を満たすことは困難である.我々は, Webサービス利用時の利用者の振る舞いと, TCP/IPパケットの流れに着目し,それぞれで得られる情報から,ネットワークの利用の中に潜む異常を発見しようとするものである.多次元な情報からのクラスタリングによるマイニングによる異常の検知をおこなう. 平成20年度は,プロトタイプシステムの開発と,関連する研究のサーベイをおこなった.我々は,ベクトルモデルを用いたクラスタリングを用いており,具体的には, TCP/IPパケットのヘッダ情報に着目し,ヘッダ情報から特徴ベクトルを作成し,特徴ベクトルのSOMによるクラスタリングをおこなう.本年度も特徴ベクトルの構成の検討と,収集方法についての実験をおこなった.本特徴ベクトルにTF・IDFに基づく重みを付けることによって,特徴が際だつように調整方法を検討した本手法を具体化したプロトタイプシステムの開発をおこなった.また,関連する技術動向の著差として, Webサービスにおけるセキュリティ技術の中で,認証,認可の技術についてのサーベイをおこなった.さらに, SNS等を中心にした新しいWebサービスにおける利用者の振る舞いについての調査もおこなった.新しいWebサービスが次々に生まれ,利用者の動向は多様になる傾向があることが分かった.本年度の研究成果は,国内の研究会やICCE2008等の国際会議を通じて広く公開した.
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