2008 Fiscal Year Annual Research Report
協調学習データの情報抽出とグループを超えた再利用の研究
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19300284
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
田村 恭久 Sophia University, 理工学部, 准教授 (30255715)
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Keywords | 協調学習 / Webサービス / 自然言語処理 / 情報共有 |
Research Abstract |
既存のCSCL環境では提供されていない、eラーニングにおいて多様な学生が自由かっ自発的に学習/議論/知識交換を行う事を支援する学習支援環境を構築する事を目的とする。20年度は以下の項目の研究開発を行った。 (a)Webサービスを用いたLMS間の自動データ交換:サーバ間で情報交換を行う標準的なプロトコルであるWebサービスを用いて、LMS間で自動的に協調学習データや関連情報を検索・交換する機能を開発した。またLMS間でデータ項目の一貫性を保つため、XMLで協調学習向けのデータスキーマを開発し、このスキーマの項目単位にデータ交換を可能とした。(b)自然言語処理を用いた協調学習ログからの情報構造の抽出と共有:日本語の形態素解析・構文解析ツールを利用し、ログから議論の情報構造を抽出する機能を開発した。発言の役割を単語や文節、あるいはそれらの連結から自動的に類推する機能を開発した。また、複数の発言間の関連を視角化し、第三者が容易に既存の議論をトレースできる補助機能を検討した。これについては21年度も継続して研究開発を続ける必要がある。 (c)スクリプト制御や自然言語処理を用いた知的メンタリング:予備研究で実施したスクリプトによるコントロールに加え、上記(b)の自然言語処理技術を用いて議論の文脈を解析し、これによって動的に学習者の議論をコントロールする発言をLMSが自動的に挿入する機能を検討した。これについては21年度も継続して研究開発を続ける必要がある。
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Research Products
(11 results)