2009 Fiscal Year Annual Research Report
狂言を事例とした所作を伴う芸術分野の臨場感ある国際伝統芸術のe-ラーニング開発
Project/Area Number |
19300289
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Research Institution | Salesian Polytechnic |
Principal Investigator |
野島 伸仁 Salesian Polytechnic, 一般教科, 講師 (60450128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 洋 こども教育宝仙大学, こども教育学部, 教授 (10176307)
吉野 純一 サレジオ工業高等専門学校, 機械電子工学科, 准教授 (40280367)
MARQUES Luis サレジオ工業高等専門学校, 一般教科, 講師 (10451387)
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Keywords | 狂言 / かな文 / 日本舞踊 / 小舞 / 電子化振り帳 / 感性データベース / モーションキャプチャ |
Research Abstract |
今年度は,3年計画の3年目であり,次の段階を踏んで調査及び研究をしてきた。 (1)狂言所作(小舞)及び台詞(謡)の一人稽古ソフトウエア開発(実装)を完成させる。 ・日本舞踊と狂言の違いに伴う狂言所作機能の抽出と図化 ・モーションキャプチャを用いて,狂言一連所作の重要点の静止とその抽出 ・抽出所作の学習データベースとの自動照合 ・利用端末をパソコンからスマートフオーンへの移植(関連研究成果3編発表) (2)さらにその評価を行った。 ・一人稽古の知識データベース及びナビゲーション方式 ・日本舞踊一人稽古の振り帳の「振りの機能及び「電子化振り帳」エディタの流用を基本とする。更に,所作の基本機能を分析した結果,稽古上注目すべき所作の身体的箇所にマークを付けモーシンキャプチャ(マーカによる動作識別方式)を採用することで実現できることが判明した。 ・専門家利用の場合,紙媒体よりも電子振り帳では紙媒体よりも56%の時間削減がなされた。 ・素人の手書きと電子化比較では,一長一短が判明した。 (関連研究成果3編発表) (3)狂言所作(小舞)と伝統的西洋舞踏(フラメンコ,ハワイアン等)の比較研究を進めた。 (関連研究成果1編発表) (4)狂言台詞(謡い)は,日本伝統芸能にあって,最も暗黙知の伝承芸能と思われる。そのことを形式知化された西洋音楽との対比で,IT活用により如何ほど形式知化が可能かを研究し,立証した。 (関連研究成果3編発表)
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